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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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緊張の入学式

桜の咲く春がやってきました。

今日はありさの入学式です。

今日のありさは制服を着たせいかとても大人びて見えました。

「ママ、行ってきます」

そして入学式の会場に来ました。

男の子は学生服で女の子はセーラー服に身にまとい大人びて見えました。

「あーぁ、秀樹くんと同じクラスになれなかった」

おやおや、ありさは秀樹くんと同じクラスになりたかったみたいですね。

「ありさ、秀樹くんとは学校でいつでも会えるじゃないか。

そうがっかりするな」

「でも秀樹くんと同じクラスになりたかったな」

ありさは不満げに言っていましたが、こればかりはしかたがないことです。

中学校の入学式は午後からですので簡単にお昼をすませてから会場に来ました。

会場に着くと受付に行き、ありさは自分の教室に行きました。

ありさは小学校からの仲良しの友達と優香ちゃんが同じクラスだったので

嬉しかったようです。

そして入学式が始まりました。

綺麗な体育館での式典に感激しました。

夏美さん、ありさの晴れ姿見ていますか?

あんなに小さかったありさがこんなに立派になりましたよ。

この頃はひとみと二人でお料理をつくってくれて助かっていますよ。

私も年を取りましたが、孫たちの成長が一番の支えになっていますよ。

本当に毎日に感謝していますよ。

厳粛な式典が終わり、私と正也はありさの教室に行きました。

教室では新しい教科書が机の上に置いてありました。

新しい教科書とプリントをもらったありさは嬉しそうでした。

そして家に帰る時に美沙子さんと秀樹くんに会いました。

「ありさちゃん、今から帰るの?」

「うん、そうだよ」

「オレは自転車通学だから今日ヘルメットもらったんだ。

明日自転車の講習を受けたら自転車で通学できるんだ」

「そうなんだ。でもありさ、秀樹くんと同じクラスになりたかったな」

「ありさちゃん、オレテニス部に入ることにしたんだ。隣のクラスにいる

耕平と晴彦と一緒に入るんだ」

耕平くんと晴彦くんは秀樹くんと小学校からの仲良しです。

美津子さんの話では三人でよく公園で遊んでいるそうです。

「ありさちゃん、これからも遊びに来てね。

美味しいお菓子をつくって待っているから」

「ありがとうございます。またお菓子づくり教えてください」

おやおや、お菓子づくりが上手になったのは美沙子さんのおかげだったんだね。

ありさは夏美さんに似てきたようだよ。

夏美さんは料理が上手だったからね。

お菓子をつくったりもしたからね。

お菓子づくりもそうだけど、最近では和裁と洋裁に興味を持っているようだよ。

夏美さんのように浴衣や洋服がつくれるようになりたいんだね、きっと。

これからどうなるかわからないけど、一つ成長が見られることが嬉しいわ。

ひとみ、ありさ、二人とも素直に育ってちょうだいね。

夏美さん、あなたの代わりに子供たちを見守っていきますからね。











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