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3人の勇者たち☆  作者: simyukku
7/20

なんでこうなったし<●><●>

今回は兎音檎ちゃんが家出したとこからですね

ごじあったらすみません

ちょっぴりグロ入ってるお!

外は案外暗かった、もっと明るいと思ったけど街灯は視界に入る限りでは2つや3つしかなくただ足元を照らしているだけだった

俺の感だが兎音檎は街中にはいないと思う、根拠はないけど・・・なんかそんな感じがしただけ。こんな広い街をしらみつぶしに探すよりはまだいろいろと楽だしさ。


「うっわ・・・[外]も結構暗いなー、てか何も見えねぇ。」


街の門をくぐり抜けてみるとそこには闇が広がっているだけ、物陰ひとつ見あたらなかった


「う~ん、はずれたか~?」


俺が長い時間をかけてつちかった「感」は今まで外れることはなかったからちょっと残念だなー

って、どうでもいいこと考えてると冷たく心地よい風が弱く吹いた


「!」


しかし、その風の中には異様なほど血の匂いが感じられた

俺は風が吹いた方向を見つめる、先ほどよりは目が慣れたのかそこにいくつかの物陰が集まっているのが見えた

その中心には人だと思われる影もあり、俺は少しの期待を込めてそれに向かって走り出す


近づいていくと

ズチャ・・・グチャ・・・・

という不気味な音が耳に入ってくる


「・・・そこに誰かいるのか!?」


俺は唯一人の形をした影に少し離れた位置でそう叫んだ

その影をした人物(仮)はゆっくりとこっちを向き


「紅魔くん・・・?」


と、つぶやいた

その声は俺のよく知っている人物のもので、思わず肩を掴みかかった


「兎音檎!!こんなとこにいたのか!心配したんだぞ!?」


その人型の影はやっぱり兎音檎で、驚いた表情をしてこちらを見ていた

よかった・・・生きてて


「大丈夫か?怪我とかしてないよn・・・。」


「触るな!」


「!?」


バシッ、と

乾いた音が辺りに響いた

それから左手にじわじわと痛みが広がってくる


「な・・・?」


「触んないで・・・、これ以上苦しめないで・・・!!」


兎音檎は顔を手で覆い、紅魔から離れるように数歩後ろに後退した

俺は何が起こったのか状況を整理できず、ただ兎音檎を見つめる

それを見計らったかのようにとても綺麗な満月が顔を出し、辺りを月明かりで包んだ

俺の瞳に衝撃なものが映り込む


「こ、れはっ?!」


目の前に「真っ黒」な目をした血濡れている兎音檎の姿と、それがモンスターかわからないほどぐちゃぐちゃになってる肉塊があった。地面は既にそれらの血を吸っていて赤黒く変色している

兎音檎の目にいたっては、茶色だった瞳が「真っ黒」に塗りつぶされたようだった

コツン・・・、足元になにか無機質が当たり、そこにも俺は目をやった

それを見た瞬間、俺は徐々に込上がってくる吐き気に口を手で抑える


「これで分かった・・・?私、もう敵になったんだよ・・・?」


「なんでそんなことしたんだよっ・・・!この人が何したって言うんだ!?」


俺は兎音檎の言う[敵]という言葉と、目の前の男性の生首・・・もとい死体を否定するように怒鳴った


「なんで・・・?紅魔君が『出て行け!』っていったからでしょう!?私はいらないんでしょう??召喚儀式サモンズセレモニーだって必要だったんだもん!たったひとり殺したって何も悪くない!!」


「・・・たしかにっそう言ったけど、あれは!」


「五月蝿い!もう聞きたくない!!!」


「ぅわ!?」


2人の間に火柱が立つ、まるで兎音檎を守るように


「もう知らない・・・信じてたのに、約束もしたのにっ!」


「?!」


ますます頭がこんがらかってきた、俺の頭はショート寸前だ

なぜ魔法が使える?

あれ・・・なんでこんなことになったんだっけ??


「私の『恐怖』と引換えに悪魔と契約したからだよ・・・〈手に入れるため〉にね・・っ・・ハァ・・。」


まるで『心を読んだ』かのように兎音檎が答えた

よく見ると兎音檎の頬にはいくつもの汗がつたっている

体力の消耗も早いのかもしれない・・・

ならば尚更兎音檎が倒れる前に聞き出さなければ!!


「悪魔って、手に入れるってなんだよ!?教えてくれよ!!」


「・・くっ・・ぅ・・・。知りたいなら魔王城に来たらいいよ・・・グ・・、ズットまってるから・・・。さ?」


ボウッ!!と勢いよく火柱が燃え上がったと思ったら次第に小さくなって消えた

そこにはもう兎音檎の姿はない

残されたのは得体の知れない肉塊、頭蓋骨、それをまた見て、とうとう吐いてしまった


「お゛ぉええ・・・っ・・カハッ・・・・う゛ぁ゛あああ!!」


もうわからない、守ろうとしたら失った

何が起こったのか何が正しいかもわからない

なんで兎音檎が敵に?どうして魔法が使えるんだ!?

ぐるぐると回る思考に頭がついていけず、何かが切れたように俺はその場に崩れ落ちた

はい、予想してたとおり兎音檎ちゃん敵になっちゃいましたねー(パチパチ

これからしばらく紅魔と悠十、波留でお送りしマース

波留ちゃんもっと目立たせるよう頑張ってくよ!

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