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初仕事。

マサキはベッドに寝転がる。

「ふー、それにしても、、、」

マサキは大統領を襲ったエビスのお面の野郎とひょっとこのお面の野郎を思い出す。

「ひょっとこ野郎は恐らく男だ。背も高かったし、何より声が低かった。エビス野郎は女か。、、、いったい何なんだあいつら。」

マサキは左手の拳を強く握りそれをおでこにあてる。

「みんな、、、」

マサキの瞳から一筋の涙がこぼれ落ちる。

ガチャっと音がなりユイが風呂から上がり、濡れた長い髪をドライヤーで乾かしはじめる。マサキはユイにきずかれないように目を拭く。ユイはそれを終えベッドに入る。

「ねぇ、何かあったの?」

ユイはマサキにピッタリくっつき言う。

「え?何かって言われても、特になにも。」

「本当に?」

「うん、なにか変?俺。」

「私の気のせいかな、あ!そうだ明日ね、友達と新しくできたデパートに行く予定だけど、何か必要な物ある?」

「んーそうだなー、マフラー買っといてよ。最近寒くなってきたしさ。」

「マフラーね、わかった。」

翌日、マサキはいつも通りにスーツをき、会社に向う。

ガチャっ

「おはようございまーす。」

しかし部屋には誰もいない。マサキのデスクの上には一枚の紙が。内容は一週間仕事を休ませるというものだった。マサキは自分の席につき、カバンから一年分の報告書を見る。

「そういえば、最初の仕事はこれだったっけ。」

マサキの初仕事の内容はある大手企業の監視だった。その会社は裏で麻薬売買をしていた。サキがその会社に入社し情報を探っていた。これはマサキが部隊に入る半年も前からやっていたものだった。相手も簡単にはしっぽをださなかった。そして、マサキが入って一週間目にそれは起こった。マサキはその日に設備の点検ですと言い会社に潜入した。麻薬の売買は社長室で極秘に行われていた。サキは社長室の鍵のスペアをこっそり作っていた。扉を開けマサキとサキは部屋に入り三人を現行犯逮捕した。すると会社の社長が最後に少しだけこの街を眺めたいといった。どのみちイチロウとシュンが来るのを待つ予定だった。サキは反対したがマサキがサキに抗議し見せる事にした。三人は大きな窓のそばに行き東京の街を眺める。すると次の瞬間ガラスにヒビが入り一人が倒れた。頭から血が流れていた。ガラスには丸いあとが、またガラスに穴があきもう一人が倒れる。胸から血が流れる。マサキは最後の一人にダッシュで近づく、社長は振り向きにやっと笑うが涙を流していた。パリンとなりまた一人倒れる。後でイチロウからマサキは聞いた、裏ではよくある事だと。警察に情報をもらさないためだという事を。みんなの半年間の努力をマサキは無駄にしてしまったと後悔した。自分のせいで三人の命がなくなった。マサキは自分はこの仕事はできない、むいてないとイチロウに言いやめようとした。イチロウはそれに対しこう言った。

「仕事ってものはな、むいてるむいてない、出来る出来ないじゃないんだ。やるかやらないかなんだ。お前は今回の仕事を全力を尽くしてやったと俺は思っている。」

マサキはこの言葉の意味の深さを最初は分からなかった。引き止めてくれているのか、そうでないかすら分からなかった。しかしマサキはこの仕事を続ける事を決意した。自分は失敗をしみんなに迷惑をかけたなら、仕事で償おう少しでもみんなを楽させれるように、いつかこの出来事がかすれるくらい大きな仕事を成功させてやると心に決めた。

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