表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/97

ビリビリッ

「青木!ルートは!」

イチロウは銃をフード野郎に向けたまま言う。

「この教会の奥に地下があります。そこから逃げるのが無難でしょう。」

「わかった。マサキ!モタモタするな!早く行くぞ。」

「ハイ」

マサキ達は大統領を守りながら教会の奥に向う。中にいたアメリカのSP達が銃をフード野郎に向け近寄る。するとフード野郎は手を前にだす。手のひらを上にむけ手の指は野球ボールを持つように曲げる。その手のひらから、黄色いボールの様なものがバチバチッと光りながらでる。そして、そのボールは激しく光りいっきに大きくなり、フード野郎の半径15m以内の物を全て感電させる。あまりにも一瞬の事だった。アメリカのSP達は銃を撃つ暇もなくバタバタと倒れる。

「な、なんなんだよあいつ。」

マサキはつぶやく。

イチロウは前に出て銃を撃つ。フード野郎は軽く焦げた教会のイスにササッと隠れる。

「今だ早く行くぞ!」

っとイチロウは首だけ振り返り言う。

するとまたあのバチバチッという音が鳴り響く。イチロウが前を見た瞬間フード野郎は手を前にだし、手のひらをイチロウにむける。その手のひらにはさっきと同じ黄色いボールがあり、イチロウに向かってものすごいスピードでとんできた。イチロウはよける事は出来ずそのボールは直撃する。さっきとは違いそのボールは銃弾のようにイチロウの左胸を突き破る。そのボールはマサキの顔の数十センチ横をとんでいく。

「えっ?!」

マサキだけではなくシュンもサキも驚きを隠せない。イチロウは崩れるように倒れる。

「マサキ!早く大統領を安全な場所に!」

普段大声を出す事のないサキがマサキに言う。

「は、はいっ!」

マサキは振り返り後ろにいる大統領を見る。

「ハーイ、ワタシダイトウリョウカゲムシャネ〜」

「・・・、誰だてめえー‼」

「ダカラワタシハ、」

「いつの間に入れ替わったんだよ。おい大統領は一体どこに、」

「アブナイヨ〜」

そう言って影武者はマサキの肩を掴み片手で横にヒョイっと投げ飛ばす。

「うっ、なにを、」

マサキが言いかけるとさっきと同じ感じのボールが影武者の腹部を突き破る。

「な、」

影武者は仰向けに倒れる。

「マサキ!大統領は?」

シュンは言う。

「すいません。今携帯のGPSで探します。」

「地下に向かってる可能性が高い。マサキ、地下に行くぞ。」

「はい。」

バチバチッと音が鳴り響く。マサキが奴を見ると今度は両手にボールを持っている。

「二人とも伏せて!」

マサキの声に素早く反応し、二人とも教会のイスに隠れる。

「マサキ、時間がない先に行け!お前のいる場所が地下に一番近い、、、いやダジャレじゃないぞ。」

「わかってますよ!二人ともちゃんと来てくださいよ。」

マサキは敵を警戒しながら教会の奥に走っていく。

「なあ、サキ。」

シュンは銃の弾数を数えながら言う。

「なによ」

「帰ったら、俺と付き合ってくんね〜?」

「私好きな人いるから無理。」

「マジで⁈じゃあ、しゃーないか。」

シュンとサキは目を合わせる。

シュンは頷いて立ち上がり銃を2発撃つ。フード野郎は素早く隠れる。シュンはダッシュしてフード野郎に接近する。フード野郎は立ち上がり、右の手のひらにボールを作りそれをシュンに向ける。しかしサキが別の角度から銃を撃つ。フード野郎はそれに反応し右の手のひらをサキの方に向ける。右の手のひらのボールは円状になり盾となって銃弾を受け止める。サキは銃の弾が切れるまで撃ち続ける。シュンはフード野郎のすぐそばまで来ていた。シュンが銃を向けるとフード野郎はもう片方の手でバチバチッと弱い電撃を飛ばし、シュンの手から銃をはじき飛ばす。

「くっ‼」

シュンはスーツの内ポケットに隠してあったナイフを取り出し、シャキッとナイフの刃をだす。シュンは切りかかるがナイフは空を切る。フード野郎はシュンの後ろに回り込み首を掴む。

「‼」

次の瞬間シュンに強力な電流が流れる。シュンは声あげる。身体からは煙がでて、倒れる。フード野郎が振り向こうとした時サキの回し蹴りがフード野郎の顔に直撃し数メートルふっ飛ぶ。

「俊!」

サキはシュンに近寄り脈を測る。

「そんな、」

シュンの近くに黄色い玉が。

「しまっ」

それはバチバチ光りサキは感電しシュンの上に倒れる。電流が弱かったためサキは生きていた。目の前にシュンの使っていた銃がある。手を伸ばすが届かない。フード野郎は立ち上がりその銃を手に取る。フード野郎のお面はとれていた。

「えっ?!、、、なんであんたが、」

それは彼女にとって見覚えのある顔だった。

フード野郎は銃をサキに向け引き金を引く。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ