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パラディン

目を覚ますと知らないベッドの上だった。

「ってて、ここは、」

マサキの目の前には子供が1人本を読んでいた。

マサキが声をかけると子供は慌てて部屋を出て行った。その数秒後に公園にいた三人が部屋に入ってきた。

「お目覚めはいかがかな青年。」

お面と赤マントをつけた男が腕を組み言う。

「紹介するね。彼はヒロ。」

そう言って女は赤マントの男を紹介する。

「次に彼がウィン。そして私がマリンよろしくね。」

女は手を差し出す。マサキはその手をグッと引き寄せマリンの後ろに回りマリンの喉元にナイフを突きつける。

「あいつを連れて来い。」

「あいつ?誰の事だよ。」

ヒロは少しも乱す事なく返答する。

「とぼけるな!あのエビスのお面をつけた小さい女を連れて来い。」

「ほらな、ヒロ。お前がそんなのつけてるから、間違えられるんだろ?」

ウィンは言う。

「何を言うか!これは英雄の証。これを無しに正義を行えるか!」

「どうでもいいから、早くあの女を」

マサキが言いかけたその時ボコボコっといいマサキの身体の周りに水が出てきた。マリンはマサキから離れる。

「私にナイフを向けるなんてとんだ身の程知らずね。」

(くっ!息が、)

マサキは水から逃れようともがくが足が浮いているため水から出る事は出来ない。

「そのまま死ぬか?」

マリンの目つきは先ほどの優しい目とは異なり殺気に満ちていた。

「マリンやめろ、こいつも勘違いしてるだけだし。」

っとヒロはマリンに言う。

そして、バシャンっという音とともにマサキは水から解放された。

「ゲホッ、ゴホッゴホッ、ハァ、ハァ。何で、ハァ、ボールは無かったハァ、はず。」

するとマリンはポケットから青色のボールを取り出す。

「もしものためにポケットに入れていたの。ゴメンね〜」

ボールはマリンの手のひらで渦を巻きながら消えていく。

「あー!マリン、てめー俺のベッドビチョビチョじゃねぇか!ふざけんなよ!」

ヒロはマリンに言う。

「私に言わないでよ。この子に行ってよ。そもそも私が水を出す前にヒロが助けてくれれば、濡れることは無かったのよ。」

「確かに。」

「納得するの速っ!」

マサキは服を絞りながら言う。

「とりあえず説明しておく。俺達の組織の名前は『パラディン』ノーベラーを保護し全ての人達に危険では無いことを証明すべく正義を行う。そういう組織だ。」

「ノーベラーが危険?どういう事だ。それは。」

「俺達ノーベラーは多くの国の政府から命を狙われている。この日本でもな。」

「だから、何でノーベラーが危険なんだよ!」

「そんなの俺達に聞くな!俺達も最初は人を殺めたりなどはしなかった。俺達は今でも、そんな事はしていない。」

ヒロは拳を強く握りマサキに言う。

「俺達とは別にもう一つある組織が『アンチ』と言う組織だ。その組織は命を狙う政府に反発し政府の奴らと争い命の奪い合いをしている。アンチはやられる前にやるをモットーに行動している。」

「なんだよそれ。」

「俺達の組織とアンチは元々一つの組織だった。俺達は正義を行いノーベラーと言うものが知られていない今、多くの人々に共感を貰い抗議しようと考えているんだ。多くの国民の賛同を貰えれば政府も納得するはずだから。」

「それを全て信じれと?」

「俺達は事実を言っているだけだ。ちなみにお前を保護した理由が分かるか?」

ヒロはマサキに聞く。

「保護?誘拐の間違いなんじゃないの?」

「お前は感染している。それに弦と一緒にいたため覚醒の可能性がグンっと上がっている。お前のノーベル細胞は今、体内の血液の54%をしめている。」

「何?デタラメ言ってるんじゃねぇよ!」

「本当よ、寝ている間に血液を摂取させてもらったわ。」

っとマリンは言う。

「嘘だろ。」

「ヒロ!ウィン!悪い知らせだ。」

そう言い一人の男が部屋に入る。

「なんだよそんな大きな声出して。」

ヒロはわざとらしく耳に指を突っ込む。

「ステインが死んだ。」

「!、、、弦に負けたのか?」

「いや、弦も死にました。」

「なに‼」

マサキは立ち上がり、男の胸ぐらをつかむ。

「嘘言ってじゃねぇよ!」

「弦は喉を撃たれ、即死でした。」

「何で、、、」

「なあ青年よ。お前は弦をどこまで知っている?」

ヒロはマサキの肩を掴み、ぐるっと半回転させ自分の方に向かせた。


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