Xmasイブ
マサキとゲンはインドカレーの辛さにヒイヒイ言っていた。
「弦さん、本当にあなたは政府の人間何ですか?」
「んー、正確に言えば雇われてるって感じかな。」
「ですよね、弦さんの事見た事も聞いた事も無かったので。」
ゲンはもくもくとカレーを食べ、カウンターから大将に「おかわり!」っといい水を一杯飲み干す。
「弦さん俺自分の事は自分で守れます。ですので失礼します。」
マサキはカウンターに三人分のカレーの代金を置き店を出る。
「あ、ちょっちょっと、待たんかい。」
ゲンは慌ててカレーを飲み込むように食べる。マサキは家に行き、マフラーを首に巻きケータイを手に取る。留守番電話が入ってたが無視して家を出る。今宵はクリスマス、大通りに出ればカップルばかりが目につく。
「そうだ、俺のやる事はもう決まってる。エビスの女をとっ捕まえてキャプテン達の墓の前で土下座させてやる。」
マサキはそうブツブツいいながら歩いて会社に向うがその途中にある公園が目にはいる。その公園はマサキとユイがよくデートの後によっていた場所だった。懐かしくなり公園に入りいつも座っていたベンチに腰掛ける。目を閉じればユイの声が聞こえるような気がした。
「⁉」
マサキは立ち上がり周りを見る。
「出て来い!いるのはわかっている。」
するとマサキの前後左右から人が四人現れる。
「今度は四人がかりか。」
しかし相手の中にはあの時の奴はいない。1人を覗いてはお面すらつけてない。
「おいおい、四人がかりは卑怯じゃないか?パラディンよー」
「弦さん。」
「弦‼」
ゲンを見た瞬間一人の男が手にボールを作りゲンに攻撃する。暗くてよく見えないが、泥系の攻撃にマサキは見えた。
「速い。」
マサキはそう声をもらす。
「くらえ‼脊髄チョップ!」
マサキはすっかり油断していた。チョップをモロにくらったマサキは気を失い、倒れそうになったところを女が支える。
「ちょっとヒロ、手伝ってよ。」
女はマサキにチョップをしたお面と赤いマントをした男に言う。
「へいへい。」
「先行ってるぞ。」
もう1人の男がゲンに攻撃した男に言う。
「俺は決着をつける。さっさと行け。」
「どうしても1人でやるのか?」
「当たり前だ。あいつだけはゆるさねぇ。」
「わかった。ヒロ、マリン行くぞ。」
「俺に命令すんな。」
「はいはい。」
三人はマサキを連れて行く。
「まあ、いいか。1人でも消せば報酬は出るしな。」
っとゲンは言う。
「やはり、正解だったぜ。あの男を見張ってて。お前なら俺達を消すために必ず接触するはずだからな。」
「アンチの方が報酬が高いからそっちの方が良かったけど、まあパラディンでもいいか、こっちも余裕がないからな。」
「覚悟しろよ、このクソ野郎!」
男はそういい両手にボールを作る。