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マサキが階段を上がっていると、イヤホンからユイの声が。

「正貴、、、ちょっと早いけど、机の上にクリスマスプレゼント置いといたから、」

マサキは立ち止まる。

「なに言ってんだよ、今行くから、何階にいるかわかるか?」

「ゴメンね。」

泣いている声だった。

「唯!」

次の瞬間天井がはバリバリいって剥がれていく。

「うあ‼」

青い爆風が近づいてくる。マサキは階段を降りていく。そして、爆風が止みマサキが上を見るとそこには何もない。ただただ青い空が続いている。

「嘘だ、、、」

マサキは携帯を取り出す。

「唯!なあ唯、、、聞こえてんだろ?唯。」

携帯はきれていた。唯の携帯にかけるが、繋がるはずもなくマサキは両膝を落とす。

それから一週間マサキは飲まず食わず、家の中でマフラーを眺めていた。買ってきたマフラーじゃない、ユイの手編みのマフラーだった。もう涙がでないほど泣いた。携帯がなる。三日前から何度もなっている。

久しぶりに風呂に入る。

久しぶりに飲み物を飲む。

久しぶりに食べ物を食べる。

久しぶりに歯を磨こうとするが、そこには二本並んだ歯ブラシ。マサキの手が止まる。マサキの中でユイとの思い出がフラッシュバックする。自分の拳を強く強く握りしめる。何も持たず家をでる。外は夜なのに明るく人がいっぱいいる。こんなに人がいるのに一人ぼっち。マサキは明かりを避けるように裏通りを歩く。後ろに人の気配を感じ振り向くそこには見覚えのある奴が。

大きめのフードにダボっとしたジーンズそして、エビスのお面。

「、、、」

あの時と同じようにバチバチッという音とともに手のひらに黄色い球をだして、手のひらをマサキに向ける。

「もう、疲れたよ。」

マサキつぶやく。

そして、手からその球をマサキに放つ。突然マサキの前に一人の男が現れ、それを片手で受け止める。男は痛がるどころかにやっと笑い内ポケットから銃を取り出し発砲する。フード野郎は銃弾をかわし姿を消す。男は舌打ちをし、マサキに近寄る。

「大丈夫か?」

「、、、」

「ちょっとついて来い。」

男は内ポケットに銃をしまいながら言う。

「はい。」

マサキは小さく返事をする。



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