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新婚ですけど、なにか?

「金は?」

犯人は言う。

「まだ、用意できてない。あと、一時間いや三十分くれないか?」

「15分だ。それ以上は待たない。」

そう言って電話が切れる。

男はイスをおもいっきり蹴飛ばす。

「くそったれめ‼」

すると男の携帯が鳴る。自分の部下からだった。

「おう、捕まえたか?あのガキを。」

「い、いえ、、、すいま、せん、、、やられま、、した、、、ぜ、全滅です。」

「な、なんだと‼サッサと追いかけて捕まえんか!」

「それが、、、手錠、を、、かけられて、う、、動けない、状態、、、なん、です。」

男のイライラ度はMAXになった。

その頃マサキはデパートに侵入し、すでに犯人の一人を捕まえていた。

「このデパートは二十三階建て、そして爆弾がある場所は五階か。ペラペラ喋ってくれる奴で助かった〜さすがにこのチョー小型スタンガンには耐えられんか。」

マサキはボールペンほどの大きさのスタンガンを胸ポケットにしまう。マサキが階段を上がって行くと二人の話し声が聞こえてきた。マサキは壁に隠れナイフを取り出しそれを、鏡替わりに使い犯人達の位置を把握する。

「行ける。」

マサキは素早く近づき、背中を見せていた奴には首にナイフを突きつけ、もう一人には先ほどのスタンガンを使い行動不能にする。マサキは銃を取り上げ手錠で二人をつなぐ。

「よし、あと二人。」

「動くな!」

マサキの後ろで男は銃口を向け言った。

「あんたがリーダーか?」

マサキはそういいながら、ナイフとスタンガンを地面に置き両手をあげる。

「ああ、そうだ。変な真似してみろ、このスイッチ一つでこのデパートが吹っ飛ぶぞ。」

リーダーは爆弾のスイッチを取り出す。マサキはそれを横目で確認する。

「そんな事したらお前も死ぬんじゃないのか?」

マサキの質問に男は笑う。手で顔を抑え笑う。今度はお腹に手を当て笑う。そして涙をぬぐいながら爆笑する。

「いつまで笑ってんだよ!」

「いゃ〜悪いね、俺達が使う爆弾はスパイラル爆弾。残念だったね。」

「なんだ、そのスパイラル爆弾ってのは」

「知らないのか?しょうがないな教えてやろうか?」

「なんかイラつくコイツ。」

「なんか言ったか?」

「いや、教えてください。」

「そこまで言うのなら仕方ない。この爆弾はな爆風が螺旋状に巻き上がっていく爆弾なんだ。まあ、イメージ的には竜巻が突然現れる感じかな。風だけではなく、それに炎の火力も増すわけで小さい範囲で大きな攻撃が出来るわけ。」

「なるほど、じゃあその爆弾よりしたの階にいれば死なないと、言うわけですか?」

「せーかい。半端ないぜ威力は。」

「俺まだ結婚して半年なんだ。」

「だから?」

「妻がこのデパートにいるんだ。」

「だから?」

「嘘じゃない、これが証拠の指輪だ。」

マサキは左手を軽く振る。

「手を止めんか、見えないだろ。」

マサキはにやっと笑う。

その時、指輪がピカッと光る。

「な、なに!」

リーダーは強い光に目をくらます。マサキは振り向きリーダーの左手を蹴る。爆弾のスイッチが高く飛ぶ。次にリーダーの右腕を掴み後ろ手に回し地面に倒す。そして、落ちてきたスイッチをキャッチする。

「はい、俺の勝ち。」

「クソっなんでだ!」

リーダーは抑えつけられながらも、銃を撃とうとするが。

「なんだお前?これ。」

マサキはリーダーに手錠をかけ銃を取る。

「安全スイッチ入ったままじゃん、バカか?」

「黙れこの、、、えーっとその、」

「でないなら無理しなくてもいいよ。」

リーダーは悔しそうな顔をする。マサキはもう一人を捕まえるため上の階に向う。



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