仲間達
「正貴〜 早く起きないと遅刻するぞー」
マサキは、唯の声で、目が覚める。
マサキは、頭をかきながら時計を見る。
(後5分いける。)
「二度寝したら、起こさないからね。」
「うっ!」
ユイは、ご飯にみそ汁昨日の夕飯の残りをテーブルに並べながら言う。
(なんでリビングにいるのに俺が起きたのが分かったんだ?感が鋭いのか?毎度毎度恐れいるぜ。)
「おはよー」
「おはよ、もうできてるよ早く食べよ。」
マサキはあくびをしながら席につく。
「いただきます。」
…
マサキは朝食を食べユイに見送られて会社に向う。
マサキの職業は表向きはサラリーマン。でもそれは表の顔、裏では政府の特殊部隊。SPに近い仕事だ。
マサキは会社につく。
「おはようございます。」
「おはよ。今日も美人だね。」
「もう、そんなこと言ってたら奥さんに叱られますよ。」
「あはは〜そうだね。じゃあまた。」
マサキはそう言って、受け付けの女性に手をふる。マサキはエレベーターに乗り、エレベーターのボタンをぽちぽちっと四つ押す。するとエレベーターは地下に降りていく。このビルのエレベーターには地下のボタンは無い。
「さーて、今日もいっちょやりますか。」
マサキは両手でパチンと頬を叩く。
「おはようございまーす。」
マサキはそう言って、自分のデスクに向う。
「おはよ〜」
マサキの三つ上の先輩の青木咲がパソコンをいじりながら言う。
「え?これは何ですか?」
マサキは自分のデスクの上にある多めの書類を指差しながら、隣にいるサキに聞く。
「んーっと、それはあんたの今までの仕事の報告書。あんたここきてもう一年でしょ?自分の報告書ぐらい自分で提出しなさいよ。それ今日中に目通すようにだって。」
「この量を?」
「当たり前じゃない、みんなやる事よ。」
マサキは席につき報告書を読み始める。
「こんなの無理だ。」
「昼休みを削れば余裕よ。」
「簡単に言いますけど俺にもいろいろやる事が、」
サキはマサキを睨む。
「はい。わかりました、黙ってやります。」
「ウィーっす。」
そう言って、七年先輩の島尻俊が出勤する。
「おっ?やってるね〜この書類の量、懐かしいな。」
「おはようッス。島尻さんもこれやったんですか?」
シュンはマサキの向かいの席に座る。
「あたぼうよ、俺の時はそれの半分くらいだったけどな。」
「次の仕事が決まった。」
宮本一郎がそう言って部屋に入る。部屋にいた三人は立ち上がり挨拶をする。
「キャプテン、今回は何の仕事ですか?」
シュンはイチロウに近寄る。イチロウは無視して自分の席に向かうが。
「早く教えて下さいよ、何でそんなにためるんですか?もしかして大仕事?気になるじゃないですか?」
「あーもうどかんかい!少しは落ち着けばか者が!」
イチロウはシュンの頭をはたく。
「イッテー」
シュンは頭を抑えかがむ。
「大げさだ。」
「キャプテン、指輪が。」
「あ、すまん大丈夫か?」
「な〜んてね〜」
シュンはイチロウに向かって舌をペロッとだす。
「お前」
「暴力反対!」
「遊んでないで早くして下さい。キャプテン。」
サキが表情一つ変えずに言う。
「ゴホン!今回の仕事はアメリカの大統領の警護だ。」
「やったー海外だ。久しぶりだーよかったな正貴!海外だぞ。」
「島尻さんそろそろマジでヤバイっすよ。」
シュンはサキとイチロウに睨まれる。
「はいはい、わかりましたよお口にチャックね。」
シュンは、口にチャックの仕草をする。