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幸福を、召し上がれ

ユリアスはまだお風呂に入ってるの?

防具を洗ってるみたい。

ふ〜ん、メンテナンス、大変そうだもんね。

分からないけど、きっと楽しいと思うよ。

そお?

少し語弊があるかな。苦痛じゃないって言いたかった。私だって料理の後片付け、料理が好きだから、慣れで、今さら何にも感じないもん。

あ〜あ! それなら理解できる。

その後も何だかんだアルコンと話している内に、ロースト具合が良きよきに。


オーブンを開ける。

おお〜〜! アルコンと2人でハミング。

熱と共に押し寄せる芳ばしい香り達。

リーシャ、やるじゃ〜ん。

へっへっ、任せときなって♪

手編みのムギマークミトンで、皿を取り出していく。予熱というより高熱の残り熱でオンコリンクスをローストする為入れておく。そして弱火で煮込んでいた鍋の火も止める。ナイスタイミングでユリアスが戻ってくる。

お待たせしました。質素なギャンベソンやショース姿ではなく、ピカピカの鎧を身に着け戻ってくるユリアス。

ウキウキ笑顔で2人に椅子に座るようにジェスチャー。

指示されるがまま座る二人。

仕上げのトッピング〜っと♪

森耳レーダー。

僕達手伝った方が良いんじゃない?

私の経験上、ここは大人しく主人の命に従うのが一番だ。

リーシャって怒ると怖い?

ノーコメント。

でもユリアスはテーブルに置いてある魔法照明を灯してくれていた。

さあ、どうぞ〜。テーブル中央に煮込んでいた大きめの鍋を。隣に大きめの鋼鉄鍋。二人の前にローストしていた小さめの鋼鉄皿。多めの取り皿は一箇所に積んで置く。飲み物は浄化水とお気にのハーブティー。

リーシャ様、いつものようにとても素晴らしい料理です。ユリアスが普段あまり見せない笑顔。目と口元だけだけど、この笑顔を見せてくれるのが堪らない。

ンフフ♪ 私も椅子に座る。

さあさあ、アルコン、こうやって手を合わせて、頂きますって、言うの。

こう? そうそう。 ユリアスは既にしている。

頂きます。

いただきます♪

イタダキマス? どの神に捧げる言葉なの?

これは食材に感謝して食べます。って意味なの。

ルーナだよね?

誰でもないよ。自然に感謝するって事かな。

う〜ん……そっか。あまり分かっていない様子のアルコン。無理もない。この世界の神様は本当に目の前に現れるような存在だから。

ねえリーシャ、食べる前に何の料理か紹介してよ。

ユリアスがアルコンに同意するように笑顔で静かに頷き、私を見てくる。


中央にありますのは〜、新鮮な死の森の湖で、釣り名人のアルコンが真っ先に釣り上げたポラスを使用した死の森アクアパッツァです。その隣に見えますのは〜、不思議な食感が魅力の極上もちグラタン。皆様の手前に見えますのはパセリとブロッコリーのチーズとじ、コカトリス和えで御座います。後は皆様説明ご不要の普通に飲める水とリーシャ特製ハーブ茶です。喉を囁き声に変更。こちらのローストリスにご注意を、これは起こされると不機嫌になるムギの大好物ですので。

リーシャ、相変わらずのノリだね。

アルコン、ガイドと言うんだぞ。

街図?

ガイドは宣教師のようなものだ。世界の知られざる理を説く、その使命を帯びた者達なんだ。リーシャ様の以前おられた、ここから遥か遠くの国だよ。ですよね、リーシャ様?

ユリアス、それ違う…。ええ! 喉が勝手に高音に。

なるほどね〜。

まっ、いっか。

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