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鉄壁の運び屋 壱ノ式 ー三原色と施錠の町ー  作者: きつねうどん
第3章 故郷
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第参拾陸話 目的地

「珍しいですね。児玉さんと任務の場所が被るなんて」


「ここは参区の中心街だしな。結構、似たような依頼が来るんだよ。俺も、喫茶店にこもってばかりだと鈍るしな。少しは遠出しないと」


ここもまた、商人の町として人が行きかっており派手な看板が目につく。任務を終えた望海と児玉はその繁華街を歩いていた。


「そういえば、望海知ってるか?希輝達が凄い勢いで行動範囲を広げているそうだ。念力が足りるか浅間がかなり心配していたけどな」


「浅間さん、希輝さん達が来るまでずっとお一人で壱区を担当されてましたもんね。可愛い後輩が出来たって喜んでいましたし、心配にもなりますよ。児玉さんも良く言ってますけど、念力が切れるとどうなるんですか?」


そんな会話をしていると誰かの騒ぎ声が聞こえる。


「あかん!あかん!人が倒れてる!誰ぞ助けて!ほんまにあかんて!」


「「あかん」って本当に便利な言葉だよな。色々な意味で使えるし」


「児玉さん、関心してる場合ですか!?行ってみましょう!助けに行かないと!」


人混みを掻き分け、2人がたどり着いた先に3人程地べたに伏している姿を見つけた。


「希輝さん!?白鷹さん!?剣城さん!?皆さん大丈夫ですか!?」


「言わんこっちゃない。完全に念力切れだ。まぁ、でも良く頑張ったな。お前たちの死は無駄にしないよ」


「まだ!死んでないから!寧ろ、アタシ達の青春と物語はこれからだから!...ダメだ、眠い。ここまでハードだとは思わなかった、雷鳥(らいちょう)さんに手伝ってもらったから結構楽勝だと思ったのに」


そのあと、希輝はまた眠りに落ちてしまった。


「あっ、児玉さん。私のお好み焼き、勝手にいじらないでください」


「おっ、望海も言うようになったな。ここの習わしに洗礼されたか」


「辛く、険しい戦いだった。だが、得られる物はあったな」


「...美味しい」


希輝が次に目覚めた場所は何故かお好み焼き屋の中だった。

下に座布団がひかれ布団代わりにされている。


「ちょっと!そんな美味しい物を食べてるなら起こしてよ!」


4人に希輝は訴えるもわざとなのか?天然なのか?全員首を傾げていた。


「まぁ何にせよ、めでたい事だな。3人とも良く頑張った。今日は祝賀会だ。おじさんが奢ってやるよ」


「児玉さん、ありがとうございます!後で浅間先輩にも伝えないと!」


「ようやく、参区にも交流地点が出来たな。これで望海達の負担を減らせるだろう」


「...僕達、結構凄い事したんじゃないかな?」


「確かに、参区は私達が中心となって動いていましたし。瑞穂さんや咲羅さんも此処を良く利用するんですよね。協会と同じく、皆さんの新しい拠点を作るというのも面白いかもしれません」


その言葉に希輝はある事を思いついたのか、食い入るように望海を見つめこう言った。


「ねぇ、望海!「風間瑞稀」っていう方知らない?以前、ここの近くで会った事があるの。またお会いしたいなってずっと考えてて。お屋敷もあるみたいだし、そこの近くに拠点を建てられたら皆んな動き易くなるんじゃないかな?情報交換もしやすいだろうし」


そんな時、だった。近くのテーブル席から声が聞こえる。


「確かに、それはいい案だね。聡明なお嬢さん、また君に会えて嬉しいよ」


「風間様、お久しぶりです。相変わらずの風来坊っぷりですね。フグの次はお好み焼きですか?」


望海が声をかけると瑞稀はこちらへと近づいてきた。

希輝は目を輝かせ、瑞稀の方を見やる。


「話は聞かせてもらったよ。拠点の話なら私の屋敷を自由に使ってもらって構わない。ずっと、考えてたんだ。風間の人間として君達に何が出来るのか?でも、考えてばかりでは駄目だね。足を鈍らせてしまう。君達にこうして話を直接聞けば良かった」


瑞稀の言葉に希輝は首を横に振った。


「その考えを聞けただけで、十分です!これからは、いつでも貴女にお会い出来るんですね。光栄です!」


「それはどうかな?私は風のように何処からともなく現れ去っていく。ずっと止まるという事をしないんだ。お嬢さんが会いたい時に私はいないかもしれないよ?」


「それはそれで貴女らしくて素敵だと思います!アタシは自分らしさを探求する人に惚れやすいタイプなんです!」


その言葉に瑞稀は驚きながらも喜んでいた。

一言:今回は北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」のフルネームをご紹介したいと思います。

とは言え、「あさま」以外が完全に作者の趣味と語呂でつけているので元ネタもありませんがよろしくお願いします。


「かがやき」...成瀬希輝

何故そんなキラキラネームにした。言え。

北陸新幹線の石川県担当です。

金箔や派手好きでお洒落さん、甘いもの好きなのもそちらに由来します。美意識が高いのも金沢駅が美しい駅として有名な為ですね。


「はくたか」...白鷹蓮夜

北陸新幹線の富山県担当です。

個人的に北陸三県(富山・石川・福井)のイメージを「はくたか」「かがやき」「つるぎ」に入れたいなと考えています。

因みに、消化活動で1番活躍したのは彼です。

その理由は後に分かるかもしれません。


「つるぎ」...剣城遼馬

北陸新幹線の福井県担当です。

4話で眼鏡の話がありましたが、福井県は眼鏡の名産地でもあります。眼鏡っ子なのはそのせいです。

他にも福井といえば、恐竜、化石の発掘場所としても有名で博物館も存在します。

「つるぎ」は名前から硬いイメージがあるので眼鏡っ子で研究者肌、オタク気質のあるキャラにしました。


「あさま」...浅間遥奈

浅間は連載前に男女でイメージを作っていて、男性キャラだったら一匹狼で、アドバイスを求める希輝達を最初突き放しますがなんだかんだ言って最後は助けてくれる先輩キャラ。

女性だったら、1人を楽しみ大抵の事はこなせるスーパーウーマン。

長野はどうしても避暑地軽井沢のイメージが強いので、知的で教養がある隠れお嬢様だと嬉しいなと思いながら制作しました。

名前の遥奈は沿線上に聳える、榛名山から名付けました。

榛名山は群馬県の山ですが、「あさま」も浅間山から名付けられているので安中榛名駅に停車することも含めて同じ山岳名にしました。

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