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Prolog
2035年
世界の医療文明が進み、年々増していく人工の増加からなる地球温暖化によって著しく環境が悪化していった。
その状況を脱するべく、当時の日本及び中華人民共和国は連合関係を結び、〝日中同盟〟として旗を掲げる。
そして第三次世界大戦の引き金を引く事となるのであった。
この戦争は後に〝世界救済戦〟等とも呼ばれる事になるのだが、その目的は地球上の人類を減少させる事であった。
宣戦布告もなく攻撃を開始する日中同盟に対し、国際連合及び他国も当然応戦する。
軍力では劣るものの、どれほど差を広げようとも決して降伏せず攻撃を続ける日中同盟を各国は「不死の兵」と称して恐れた。
この第三次世界大戦はおよそ1年で終戦。
言うまでもなく日中同盟は敗北。
しかし戦争による被害はほぼ全ての国において尋常ではなく、結果的に地球上の人工はそれまでのおよそ5分の1までに減少し、進んだ技術や文明も著しく衰退した。
結果として日中同盟の目的は果たされる形となったのである。