おまけの話 ~花子とクシナのアンブロシアお料理レビュー~
注:この話は本編とは関係ありませんが、花子とクシナが出張レストラン『アンブロシア』の料理を食べ比べてみたそうなので、せっかくだからレビューしてもらいましょう。お楽しみいただければ幸いです♪
「こんにちは、もとゆうれいの美少女、花子と」
「ないすばでいのクシナですぅ! 今日はよろしくお願いするですよぉ」
「なにがナイスバディよ、どう見てもクシナちゃん、まな板ぺったんこ体型じゃないの」
「ひどいですよぉ、花子ちゃんだってクシナとおんなじじゃないですかぁ」
「わたしはいいのよ、これからの成長に期待してるんだから」
「そんなの無理ですよぉ。期待するだけ無駄ですぅ」
「なんですって!」
「ホントのこといっただけですよぉ」
「ちょっと二人とも、せっかくお兄ちゃんの料理レビューしてくれるって聞いたからのぞいてみたら、なにをくだらないことでケンカしてるのよ」
「あっ、ヒルデちゃん」
「真面目にレビューしてくれないなら、あたしが作ったレアチーズケーキ、食べさせてあげないからね」
「わわ、待ってよ、ごめんってば! ちゃんとレビューしますから」
「そうですぅ、クシナにもケーキ食べさせてほしいですよぉ」
「それじゃあレビュー、よろしくね」
「はーい! じゃあまずはわたしが、アンブロシアの料理トップ3を発表するわね、それは、これよ!」
花子の選んだ、アンブロシアの料理トップ3……
第3位:アンブロシア特製スパイシーシーフードカレー
10種類ものスパイスを使って、じっくり煮込んだ特製カレーなの。エビ、イカ、ホタテと、海の幸がふんだんに使われているんだけど、そのほかにシャキシャキしたエリンギが入っていて、これがまた触感にアクセントを加えてるのよね。辛いのが苦手な人でも、生クリームをかけることで味がマイルドになってオススメよ♡ でもわたしはもちろんそのままで、ときどき味変で生クリームじゃなくて唐辛子ソースをかけるんだよ♡
第2位:石窯で焼いたピッツァ・マルゲリータ
まさかアンブロシアの厨房に、石窯があるなんて驚いちゃったけど、これで焼いたピザはパリッパリなのに中がモッチモチで、もう最高なの! 具材はトマトにモッツァレラチーズっていう、もっちりふわふわなチーズを使っているの。あとはバジルの葉っぱね。でもわたしは辛党だから、これにたっぷりタバスコをかけて食べるんだ。クシナちゃんはタバスコかけないでって怒ってたけど、こんなおいしくなるんだから、かけなきゃ損よね♡
第1位:頼んで後悔? 真の絶望を味わえるパスタ(注:辛いのが得意なお客様のみご注文ください)
パスタの本場イタリアだと、ペペロンチーノのことを絶望のパスタっていうんだって。その理由の一つに「どんなに貧しくって絶望しても、オリーブオイルとニンニクと唐辛子だけで作れるから」ってのがあるんだけど、このパスタの名前にある『絶望』は、辛いのが苦手な人にとって真の絶望を意味するの。大量の唐辛子とニンニクを使ったこのパスタは、辛党のわたしにとっては幸福を、辛いものが苦手なクシナちゃんにとっては絶望を与えるわ。辛党の人は、ぜひ一度お試しあれ♡
「ちょっとこれ全部辛いメニューじゃないですかぁ! 花子ちゃんはクシナを辛い死にさせるつもりですねぇ!」
「いや、辛い死にってなによ……。いいじゃないの、わたし辛党なんだから。あ、でも勘違いしちゃダメよ、わたしは辛党だけど、甘いものもだーい好きなんだから、だからもちろんヒルデちゃんのレアチーズもいただくからね」
「なんてよくばりなんですかぁ。まったくあきれちゃいますねぇ。それじゃあ今度はクシナの番ですよぉ! クシナが真のトップ3を発表するですぅ!」
クシナの選んだ、アンブロシアの料理トップ3……
第3位:乗せて楽しい、食べておいしい、アンブロシア特製タコス
とってもおいしいタコさん料理ですぅ! クシナ、タコさん苦手だったんですけどぉ、これを食べて大好きになりましたぁ! とるてや? っていう平べったいやつの上にぃ、お肉とかお野菜とかチーズをたっぷり乗せてぇ、それで包んで食べるんですぅ。サルさんのソースをかけてもいいですよぉっていわれたんですけどぉ、とっても辛いからクシナはかけないで食べるですよぉ。花子ちゃんは赤いサルさんのソースと緑色のもっと辛いサルさんのソースかけてたけどぉ、絶対舌がおかしいですよぉ。
第2位:抹茶アイスとぷるぷるスイーツセット
どれもぷるぷるでもちもちのデザートですよぉ♡ たぴおか? とかいうのが入った抹茶アイスにぃ、黒ミツのかかったわらびもちにぃ、きな粉がかかったもちもちの白玉もあるですよぉ。どれももちもちぷるぷるでぇ、とってもあまーいデザートですぅ。でもぉ、おいしいからこそポン子ちゃんとかお菓子ドロボウに狙われるからぁ、気をつけるですぅ。まったくポン子ちゃんには困ったものですねぇ、お菓子ドロボウしていいのは花子ちゃんからだけでって、花子ちゃん、ほっぺ引っぱらないでくださいよぉ!
第1位:これぞかき氷の王様! ふわふわしろくま(注:とても大きいのでお友達とシェアしてね♪)
ふわっふわのかき氷ですよぉ! やっぱり夏はかき氷が一番ですぅ。それにとっても山盛りでぇ、クシナの顔よりもっとおっきなかき氷ですぅ。あまーい練乳クリームにぃ、いっぱいのフルーツをふわふわの氷に乗せてぇ、ぷるぷるでカラフルな寒天も乗ってるんですよぉ♡ 練乳クリームはとっても甘くてぇ、クリーミーですぅ。それにフルーツも冷え冷えでぇ、ぷるぷる寒天もおいしいですよぉ。お友達としぇあ? するようにっていってたですけどぉ、クシナが独り占めしちゃうですよぉ♡
「ちょっとクシナちゃん、ところどころいい間違いがひどくって、全然レビューになってないわよ……。タコスはタコ料理じゃないし、サルさんのソースじゃなくてサルサソースだし、それにとるてやじゃなくてトルティーヤよ」
「いいじゃないですかぁ、そんなのたいした間違いじゃないですよぉ。それよりヒルデちゃん、どうですかぁ? クシナのトップ3のほうがだんぜんいいですよねぇ?」
「なにいってんのよ、わたしのほうがしっかりレビューしてるし、わたしのほうがおいしそうでしょ?」
「どっちを選ぶんですかぁ? 選ばれたほうがヒルデちゃんのケーキを独占できるですよぉ」
「ノッたわ! さ、ヒルデちゃん、わたしのほうを選ぶわよね?」
「ちょっと待って、二人とも近い近い! そんな顔を近づけないでよ! そんなぐいぐい来なくても、ちゃんと選ぶから……。あ、お兄ちゃん、もしかして厨房手伝ってほしいの? ごめんねすぐ行くわ」
「ちょっとヒルデちゃん、逃げないでよ、どっちか選んでってば!」
「クシナの勝ちですよねぇ?」
「ごめんね二人とも、また今度ちゃんと決めるから、それじゃあまたね♪」
「ちょ、待って、ちょっとぉ!」
「ケーキはどうなるんですかぁ!」
いつもお読みくださいましてありがとうございます。
明日からは新章(夏休みの話②)に入りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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