おまけの話 ~ポン子とソフィーの夏休みの計画表~
注:この話は本編とは関係ありませんが、ポン子とソフィーが夏休みの計画表を立てたらしいので、二人に紹介してもらおうと思います。お楽しみいただければ幸いです。
「こんにちわー! ご存じポン子と」
「ソフィーです。今日はよろしくお願いしますね」
「ソフィーちゃん、そんなかしこまらなくたって大丈夫だよ。今日は本編とは関係ないんだし、もっとはっちゃけようよ!」
「そんな、はっちゃけるとかできないですよ……。でも、ポン子さんすごい今日はハイテンションですね」
「そりゃもちろんだよ。だって明日から、待ちに待った夏休みだからね! 夏休みはいろいろ計画を立ててるんだよね! ヒルデちゃんたちとアンブロシアの出張レストランに泊まりに行ったり、ヤマタノオロチを調査するために、出雲町を冒険したり……。あー、楽しみだなぁ」
「遊ぶことばかり考えてたらダメですよ。日美子先生からも、すっごい量の宿題出されてたじゃないですか」
「うぅ、そのことは忘れていたかったのに……。でも大丈夫だよ、まだ一か月以上休みがあるんだから」
「本当に大丈夫ですか? ちょっとポン子さんの夏休みの計画表見せてくださいよ」
「あっ、ちょっとソフィーちゃん! ダメだよ、人の計画表見るなんて! ソフィーちゃんのエッチ!」
「どうしてエッチになるんですか。って、ポン子さん、これなんですか!」
ポン子の夏休みの計画表……
7/20~7/26:アンブロシアの出張レストランにお泊まり♡ 楽しみだなぁ♡
7/27~8/26:ヤマタノオロチの調査をするぞ! ヤマタノオロチ、覚悟!
「これ、計画表にすらなってないじゃないですか……。ほとんど落書きでうまってるし、そもそも計画表は夏休みの宿題を計画的にするために作るようにって、日美子先生からもいわれてたじゃないですか」
「だって、そんなの計画したって、なるようにしかならないじゃんか。それにほら、『計画は破るためにある』って、昔の人もいってるでしょ?」
「そんなの聞いたことないですよ……」
「そこまでいうなら、ソフィーちゃんの計画表はちゃんとしてるんでしょうね? あたしだけ見られてさらされるなんて不公平だから、ちゃんとソフィーちゃんの計画表も見せてもらうわよ!」
「あっ、ちょっと待ってください、まだ心の準備が」
「ほーれ、よいではないか、よいではないか……って、ソフィーちゃん、なにこれ!」
ソフィーの夏休みの計画表……
7/20:『算数プリント1枚、算数ドリル2ページ、漢字ドリル2ページ、漢字つづり帳1ページ』(←このセットは今後※①とする)、『絵日記7/20分(絵もきれいに!)、読書感想文の本『罪と罰』を50ページ読む(メモを取ること!)、自由研究の天気図(天気の絵を描いて気温、湿度、風向、風力をメモ、数値だけでなく自分の体感もメモする!)』(←このセットは今後※②とする)。
7/21:※①、※②、理科の特訓プリント1枚、作文『人間として生きるためには』のプロットを考えること、クシナさん、ポン子さん、花子さんの宿題進捗度をチェック。
7/22:※①、※②、社会の特訓プリント1枚、家庭科の課題『お料理を作ってみよう』に向けて練習(アンブロシアの出張レストランで、ヒルデさんに頼んでどんなお料理を作るか考える)、クシナさん、ポン子さん、花子さんの宿題進捗度をチェック。
7/23:※①、※②、理科の特訓プリント1枚、音楽の課題曲『エーデルワイス』のリコーダー練習、クシナさん、ポン子さん、花子さんの宿題進捗度をチェック、予定の水準までできていなければヒルデさんと相談して、宿題の時間を増やしてもらい、勉強会を開く。
7/24……
「い、いぃ、いやぁ! なにこれ、どんだけ宿題するつもりなのよ! ていうかこんなにいっぱい宿題出されてなかったでしょ!」
「ポン子さん、日美子先生の話を聞いてなかったんですか? 全部宿題で出されてたじゃないですか。算数プリントは毎日するようにいわれてたし、漢字つづり帳も一日1ページずつですよ。算数ドリルと漢字ドリルはどっちも70ページずつありますから、一日2ページずつしないと間に合いませんよ。絵日記もあるし、読書感想文の本はもう決めましたか? 理科と社会の特訓プリントもありますし、自由研究もちゃんとテーマ決めてないと、あとまわしすると大変なことになりますよ。作文に家庭科の課題、音楽の課題だってあるし、それに……ポン子さん? ポン子さん? ……わわっ、大変です! ポン子さん気を失ってます! しっかりしてください、ポン子さん!」
――数分後――
「もうっ、ひどいよソフィーちゃん! あたしのこと殺す気だったでしょ!」
「どうしてそうなるんですか。だいたいポン子さんがちゃんと計画立ててなくて、しかも夏休みの宿題がどれだけあるかすら確認してなかったのがいけないんですよ」
「だって、夏休みって聞いただけで、頭がふわんってなっちゃって、宿題の話は全然頭に入んなかったんだもん」
「もう……。ゴールデンウィークのときに、さんざん大変な目にあったじゃないですか。あれ忘れたんですか?」
「うぅ、その話はもうやめてよぉ……。ゴールデンウィークのことは思い出したくもないよ」
「じゃあその二の舞にならないように、しっかりしないとダメですよ。夏休みは毎日、わたしがポン子さんのスケジュールを管理しますからね!」
「えぇっ! やだよ、そんなの! ソフィーちゃんのことだから、宿題づけにするつもりでしょう?」
「もちろんです! 覚悟してくださいよ、宿題がっつりさせひゃんっ!」
「そんなこというソフィーちゃんは、ほら、こちょこちょしちゃうからねぇ!」
「ひゃっ、ちょ、こちょこちょは、ひゃあんっ、こちょこちょしないって、あひぃっ、しないって、この間約束ああんっ、らめっ、らめぇ! ゆるひへぇっ!」
――数分後――
「というわけだから、読者のみんなも無茶な計画は立てないようにして、ほどよく宿題してから夏休みを楽しもうね♡ そうしないと、ソフィーちゃんみたいにこちょこちょばかりの夏休みになっちゃうからね」
「いやですよぉ……。こちょこちょはもう許してぇ!」
いつもお読みくださいましてありがとうございます。
また明日からは毎日1話ずつ投稿していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。




