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14 街

知らぬ間に、総合評価のポイントが増えてました!

やったー!!!

今日すでに投稿してますがうれしいので続けて投稿しちゃいますw

レシルは、村人と喧嘩別れする形で旅立つことになってしまった。

八歳の子供でありながら、異世界の知識を持つレシルはこの異世界で立派に生きていける?

________________________________________________


レシルは、村からか続く道を歩いていた。もちろん、タヒコも一緒だ。

目指していたのは、村から一日ほど行ったところにある街だ、村長の家にあった地図で街の場所はわかるが名前はわからなかった。それなりに古い地図だったため字がかすれており読めなかった。

村から街に行くには、山や川を越えていかなければならない。

今は大体昼過ぎだ。ぐ~と腹が鳴り、道を進みながら食べ物がないか探していた。昼食は、村に来た当初は食べることもなかったが、修行をするようになって食べれるものがあるときは、できるだけ食べるようにしていた。

今日は朝から村人たちから逃げ回っていたせいで何も食べていないし腹も減っている。



「キー、キー。」


肩に乗るタヒコが、自分の収納からドングリのような木の実を二つほど取り出し差し出してくる。

さすがにと思い、断るとタヒコはドングリを口に入れ頬をリスのように膨らませた。

かわいいと思うが、レシルはかまってあげようと思えるほど元気ではなかった。

何かないか、考えていると自分の収納に村にいたころ集めたキノコがあることを思い出した。

道を少し外れ、枯れ木をタヒコと共に集め生活魔法「着火」を使い焚火をする、キノコを焼いて食べれば腹は膨れた。タヒコも腹が膨れたようで肩の上で満足そうな顔をしている。

火を片付け、道をまた歩き出す。山登りの途中タヒコは、肩から木々に飛び移り先に行ったり、後から付いて来たり、森でジーク達と探索していた時のように採取をしっかりとしていた。

山登りは、タヒコのおかげもありいろいろな物を集めることができた。

村で集めていたように薬草をはじめ、キノコ、木の実、そして、魔物の素材だ。

タヒコが魔物の素材も集めてきたことは、今までにはなかった。

素材について、どうしたのか聞くとタヒコは道を外れ、木々の間をレシルが付いてくるのを確認しながら進む。

少し進むと、木にカブトムシのような甲殻を持った魔物がいた。

レシルがタヒコから貰った魔物の素材と同じだった。

タヒコは、カブトムシに風の魔法「空気団」を放ち落ちてきたカブトムシを首?から真っ二つにした後、硬い甲殻の部分だけをはがしてレシルに渡してきた。

狩るところから解体するところまでしっかりと出来ていたことにタヒコをほめると、嬉しそうにこすり寄ってくる。

近くに、二匹ほどまだ居たのでタヒコと一緒に回収し、道を進んでいった。



日が傾きだし、空に赤色が強くなってきたころ何とか川まで辿り着くことができた。

この川は、ちょうど村と街の間くらいに流れている川たちの最初の一本だ。

街に行くまでに、大小三つほどの川を越えていかなければないがとりあえず、一本目の川を渡ったところで今日は一夜を明かすことにした。

川には、橋が架かっており昼間と同じく道を外れて焚火をした。

昼間集めた物で食事をした後、火を見つめながらレシルは村のことを考えていたがいつの間にか寝落ちてしまったらしく、朝の日差しで目が覚めた。


「はぁ!はあ、寝落ちたんだな。これから、こういう野宿にも慣れていかないと・・・。」


反省短く、火を起こしなおし朝食にする。

タヒコも、匂いに釣られて目を覚まし食事をとる。その後、片付けが終われば街に向かって進むのみ!

もちろん、採取は忘れずに。


もう一本の川を渡り、最後のもっとも大きな川を渡る。

この大きな川には、二十メートルほどの木の橋が架かっており橋から川を覗けば泳ぐ魚が上から見えた。

タヒコと、はしゃいで見ていれば目線を上げた川の上流でクマが魚を取っていた。

距離があるうえ、獣は自分から人に近づこうとは基本的にはしないので刺激しないように道を急いだ。

川さえ超えてしまえばあとは、難所と言うところはない。

山を越え、川を渡り、森を抜ければあとは街まで広がる広い草原。街に近づけば道も歩きやすいものとなり、足取りも早くなる。

草原を進むうちに、角を生やしたウサギと戦うことが二度ほどあったが街までたどり着いた。


「止まれ、お前みたいな子供がこの街に何の用だ?」


街の門を前に、門番に声をかけられた。レシルのほかに、通る者はまばらで他の門番たちが声をかけていた。


「田舎から出てきました。冒険者になりたくて来たんですけど、中に入れてくれますか?」


「なるほど、わかった。入るためには、金が必要だが・・・。お前、歳はいくつになる?」


「えっと、八歳です。」


「八歳では、冒険者にはなれないぞ。確か十二歳からの規則だったと思うが。」


「ほんとですか!?うーん、わかりました。あとで考えるとしてとりあえず街に入りたいんですけど。」


「あ、ああ。子供の入街は銅貨一枚かかるが持っているか?ほかに同程度の価値ある者でも大丈夫だが?」


「ホントですか。よかった。俺お金持ってなくて。でも価値ある物ってこの魔石くらいしかないけど・・・。」


レシルはそう言うと、ポケットに手を入れ収納から魔石を取り出す。ゴブリンから集めた魔石を三つほど手に持ち、門番に見せると。持っていた魔石一つで、銅貨一枚分くらいの価値があるとのことで魔石を一つ渡し、街に入る許可を得た。


「そうだ、門を抜けたらまっすぐに道を進むと広場に出る。そこから、右の方を向くと時計塔が見えるからそこまで行くといい。そこに冒険者ギルドがあるから受付の人に話せば相談くらいは聞いてくれるだろうしな。」


「ありがとうございました。そうさせてもらいます。」


親切な門番さんと別れて、レシルは言われたとおりに道を進んでいく。

街は、村とは全然違う雰囲気を持っていた。

大通りには、出店が並び客引きの声がどこからか聞こえてくる。おいしそうな匂いが鼻をくすぐり、店を覗けば村では見ない物ばかりだった。

きょろきょろと田舎者丸出しに進めば、広場に出ていた。

中心に噴水があり、広場からさらにたくさんの道が見えた。レシルは、迷わないうちにと時計塔を探し、そのもとに向かって足を進めた。


時計塔に向かって、入った道はギルドに続く道のためか魔物の素材や武器、装備、道具などを取り扱っている店が多く軒を連ねていた。

そんな道を行く人たちも、きれいな女性や恰幅の良い騎士、ローブを着た人など冒険者やそれにまつわる者たちが多くいるように感じられた。

時計塔まで行くと、傍に冒険者ギルドと大きく書かれた看板を見つけ建物へ入った。

中は吹き抜けになっていた。壁際にカウンターが三つあり、それぞれに身なりの整った女性が座って受付をしていた。

レシルが受付まで行こうと、ギルドの中を歩けば中にいた冒険者たちの視線が集まる。

それもそのはずである、八歳の子供が命を懸けて戦い旅する冒険者たちの家と言えるギルドを訪れれば注目も自然と集まる。


「えっとー。君、どうしたのかな?ここは、冒険者ギルドで怖ーいおじさんとかたくさんいるところだけど。」


受付の女性はレシルが声をかけるよりも早く、笑いながら声をかけてきた。


「えっと、冒険者になりたくて来たんです。登録してもらえますか?」


「君いくつ?十二歳には見えないけど・・・。」


「八歳です。十二歳にならないと、無理ですか?俺、無理やり出てきたから帰るところないのでお金を稼ぎたいんですけど。」


「ごめんね、冒険者登録は十二歳からなの。でも、ギルドで経営している冒険者育成学校があるからそれに通うってのはどうかしら?お金に関しては、後払いで大丈夫よ。」


レシルは、黙って考えていたがどうにも気乗りしなかった。知識に関してレシルは、十二分に持っていたし、足りないのは経験や技量であって学校に通ってまで得るものではないと考えていたからだ。

いかに安全に経験を積めるとしても冒険さえしていれば自然と得ることができるし、学校に通うメリットが思いつかなかった。


「うーん、あまり気が進まなそうね。なら、冒険者ギルドで雑用はどうかしら?お給金はあまり多くはないかもだけど、冒険者さんたちの話を聞いたり、仲良くなれるかもよ。なんなら、ギルマスにお願いすればここの空き部屋を貸してもらえるかもだし。どう?」


子供と言うことか、帰る所がないと言うのが良かったのか、とんとん拍子に受付の女性がレシルにとって都合のいい方へ話を進めていく。


「あ、ギルマス。ちょっとお話が・・・・・・。」


受付の女性がギルマスらしき男性に話を耳打ちでしている。話に対し頷きを入れつつ、目をつむり考えている様子だ。


「初めまして、私はここのギルドの長を務めるヴィータだ。話は、ラナから聞かせてもらった。ちょうど、ちょっとした雑用用に人手が欲しいと考えていたところなんだがこの話を受けてはもらえないだろうか?」


「マスター。ごにょごにょ・・・・・・。」


「なるほど、よし。ついでに、ここの空き部屋を使っていいぞ。そうすれば、宿泊費は浮くだろ?まあ、食事に関しては自腹で頼むがな。はははは。」


ギルマスのヴィータは、ガタイのいい四十代くらいの男性だった。今も、高笑いをしているが横にいる受付の女性、ラナさんの口添えのおかげでレシルにとってとてもいい条件を引き出すことができた。

レシルは、その条件でギルドの御厄介になることにした。お給金は多くはないけど。


「やったー!ギルマスありがとうございます。君、これからよろしくねー!」


ギルマスに感謝を軽く述べ終わらせると、ラナはレシルに抱き着いてきた。


「かわいい!弟ができた気分です。」


レシルに抱き着き、テンションの高いラナにギルマスは少し引き気味、周りにいた冒険者たちはなんだなんだと様子を窺ったり、小耳にはさんでいた者たちは笑いながら歓迎してくれたり、他の受付嬢たちは身を乗り出して様子を見てたりと、もうぐちゃぐちゃであった・・・・・。


読んでいただいてありがとうございます。

よければ、また読んでください。

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