第6話 はじまりのことば
藍「今回はこちら、『魔術改造』のスキルだねえ」
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魔術改造(0)
補正:MP スキルレベル×1
詳細:選択した魔術の熟練度により、魔術の威力や射程、消費MPを減らすことができる。また、このスキルのレベルが上昇すると改造できる項目が、増える。
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藍「これは、魔術師にとって戦士でいうとこの、『近接戦闘』に類するスキルだねえ。このスキルとボール系魔術を極めると、ボール系魔術の再詠唱待機時間がなくなり、マシンガンのようになるねえ。」
第6話 はじまりのことば
幻想歴0年1月1日 空中浮遊都市 ヴェント 中央大広場
「ここは」
そう言って、俺が目を開けると、目の前に雲があった。そして、青く、蒼い、空があった。眼下には、町がある。その町はレンガの石造りではあるが、いたる所に花壇やどこから生えているかわからない青々と茂った蔦、苔が苔むしているせいか、どこか温かな印象を受ける。
(それにしても、この町余程高い山の上にでも造られたのか?)
『残念ながら、不正解である。ここは浮いているのである』
俺はとっさに振り向くと、そこには俺とは色合いが違うが、同じ服をした人族や獣人族、妖精族の姿があった。そして、白衣を着た壮年の男性の、大きなホログラムが映し出されていた。
『さて、諸君はじめまして。我輩がこのゲームの制作者の1人、土御門 暮人|である』
突然のことに、周りのプレイヤー達が、騒然としだした。
『君達は、今なぜ我輩が出てきて、戸惑っているだろう。その理由は、簡単である。この『ゲームファンタジー・ゼクスワールド・オンライン』の記念すべき第1回目の公式イベント『サーチ・オブ・スキル・スター』通称『3S』の告知、及び開始を宣言するためである!!』
「おい、マジかよ。この運営何考えてんだよ」
「リリース初日イベントキター!!」
「フハハハハハ、我が力を魅せる舞台が、向こうからやって来るとわ」
「まさか、デスg『それは、ないのである。』
『他のMMOを、やったことのある諸君は、キャラメイク時に「あれ、選択できるスキル少なくね」と、おもったはずである。その問いに答えよう、それはこのイベントのためである。
それでは、早速ルール説明である。
1、今日から六日間の、期間行われる
2、スキル修得率及び熟練度上昇率の上方修正
3、イベント中のみ発生する、限定クエスト及びモンスターの出現。また、限定クエストでは、スキルを、修得できる。限定モンスターとの戦闘では、さらにスキル修得率が上がる
4、スキルの修得難易度により、修得したプレイヤーは星を獲得できる
5、星を持っているプレイヤーをPKした場合、PKされたプレイヤーの星の半分を奪うことができる
6、上位入賞者には、特殊な景品を授与されます
7、イベント終了後星は、様々な景品と交換できる
それでは、今一度『サーチ・オブ・スキル・スター』開始を宣言するのである』
『おおーーーーーー!!!』
(それにしても流石、姉の同類。頭が沸いているな)
このイベントで名を馳せる事となる、アオイは今はまだ、プレイヤー達の雄たけびに、顔をしかめるばかりであった。
『魔術改造』の補足
『魔術改造』による魔術性能上昇は、熟練度とは別のため、魔術師の魔術は他のジョブとは、雲泥の差になるΣ(゜Д゜)