第6話 アルシェ先生の生産講座③
前回部分を6/28(金)に修正しました。まだ読んでなかったら、そこからどうぞ。
第6話 アルシェ先生の生産講座③
幻想歴0年1月3日 第7幻想領域【幻虹之華園】
約1時間ほどの時間をかけて、手持ちの兎肉を焼き終え、次の生産系スキル修得に取り掛かった。
「次に出来そうなのが、ここの華を使ったポーション作りで、【調薬】のスキルなんだよ。とはいっても、この華の素材としてのレア度が高すぎるから、絶対に成功しないから、本当にスキルを取るだけなんだよ。」
そう言って、アルシェが【土魔術】ですり鉢状の岩とすり棒を作った。本当に便利だな【土魔術】これは、俺もミヅキも取得するべきだな。
「それじゃあ、やり方を説明するんだよ。」
アルシェの説明をまとめるとこうだ。
1、薬草などの薬効成分のある部分をすり潰す。(今回の場合は華びらだった。)
2、適量の水と混ぜる。場合によっては、熱しながら又は冷やしながら。(今回水は、【水魔術】で作った。)
3、入れ物に入れる。入れ物は保存性能が高い、【細工】系のスキルで造った瓶が望ましい。(今回は【土魔術】ry)
で完成らしい。でもこれも基本だけで、本来このレベルの素材で作るなら、工程がこの他に数十工程増えるらしい。ちなみに、完成品と素材はこんな感じだ。
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名称:幻虹華の水薬
分類:バフポーション
製作者:アルシェ
品質:粗悪
効果:10分間ランダムで1つのステータスに1の補正(重複不可)
詳細:アルシェが拙い技術で作った水薬。本来のものより著しく効果が低い。
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名称:幻虹華
分類:素材・植物、幻想
等級:幻想級
詳細:特殊な環境下でのみ華開く幻想植物。群生して咲いている間は、周囲に何らかの力を与え続ける。
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うん。絶対にスキル修得のためなんかに使う物じゃないことは分かった。
「それじゃあ、材料は無限にあるから修得できるまだ頑張るんだよ。」
そう言って、華の束と【土魔術】で作ったセットを渡してきた。流石にもったいない気がしてきたが、アルシェに促されて華を引っこ抜いたであろう地面を見ると、そこからもう芽が出てきていた。・・・・・・ああ、本当に無限なのか。隣を見るとミヅキも同じような表情をしてこちらを見ていた。
「あっ、一様他の生産のスキルも教えられるけど、素材がないから一回ここまでなんだよ。」
「そうね、じゃあ修得出来たら、一回ログアウトして休憩してくるわね。」
「そうだな、そうするか。」
そう言って、俺たちは作業を始めた。
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ここで生産の話はストップです。次回から素材採集の旅になります。・・・あれ?なんか忘れているような・・・




