第2話 総合冒険者ギルド再び
第2話 総合冒険者ギルド再び
幻想歴0年1月3日 武虫の森林 上空
あの締まらない、はじまりの後アルシェが作った扉をくぐり、ボーナスステージもとい、ボス戦の跡地から、今の俺だったら2人を運んで武虫の森林を走り抜けることが出来るのでは?と思い、ミヅキを背負い、アルシェには一度外套に戻ってもらい(話はできる)スキルを発動させ、宙を走った。
「何と言うか、行きの3倍以上になっているわね。」
「まあ、ステータス的にはそんなものだが、【疾走】がなくなったから、ここからの加速はないがな。」
「なんだか、行きと違って私にも余裕があるし、慣れたのかしら?」
と俺とミヅキがほのぼの会話していると、
『多分だけど、行きは地上で振動があったけど、今は空中で振動が少ないからだよ。それにしても私も空中散歩したかったんだよ。』
とアルシェが考察と不満を言ってきた。
「いや、流石に二人はバランスが取れないからなあ。まあ草原まで我慢してくれ。」
「?でも、そうすると服装と見た目的にアルシェはとても注目されるわよ?」
「・・・・・・すまないアルシェ、都市を出るまで我慢してくれ。」
『なんとなくわかってたけど、寂しいんだよ。」
なんとなく、アルシェが拗ねたような雰囲気を出して、ミヅキと苦笑いしていると、
「アオイ、そろそろ森を抜けるから降りるわよ。」
「了解。」
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幻想歴0年1月3日 風の草原
「さてと、ここからも俺が走ってもいいけど。やはり、やめた方がいいよな。」
「そうね。それが無難でしょうね。てか、ここから出てきただけでも狙われる可能性もあるしね。」
『いい加減、私も外に出たいんだよ。』
「ああ、そうだった。けど、そうすると目立つのでは?」
俺が改めて、拗ねているアルシェに質問した。
『ああ、それだったら大丈夫なんだよ。私やアオイとミヅキの装備には、【幻想・概念属性】が付与されているから、同じ属性を持っているか、幻想系統のスキルか称号を持っていない限り、認識されないんだよ。と言っても、戦闘になれば私とアオイの外套は【虹彩迷彩】の効果で認識できても無難なものにしか見えないんだよ。』
「ふむ、便利だな。」
「いやいや、十分おかしいでしょう。それに名前から行って他にも効果がありそうね。」
ミヅキが突っ込んでいる間に、俺はアルシェを召喚した。
「まあ、普通に大きくして被ってMPを消費すると光を透過したり色を変えることが出来るんだよ。」
「へえ、それじゃあこんな感じかな。」
そう言って俺は、外套の色が変わるイメージをすると、樹木の茶色染みた色から草原の緑に変わった。それと同時に足元まで隠れるくらいまで裾の長さを伸ばした。
「おお、本当に便利だな。」
「そうね。その機能は全世界のおしゃれ好きの女の子に大人気な品ね。」
そう言ってミヅキが物凄く俺の外套を凝視していた。
「そんなことよりも、早く進まないと日は・・・・・・暮れても大丈夫そうだけど、時間の無駄なんだよ。」
「そうだな、行こうか。」
「・・・・・・」
今だ凝視しているミヅキを無視して、都市に向けて歩き始めた。
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幻想歴0年1月3日 空中浮遊都市 ヴェント 総合冒険者ギルド
アルシェが言った通り、草原のモンスターやプレイヤーに気づかれることなく、総合冒険者ギルドにまでたどり着くことが出来た。しかし、
「おい!てめえ!横から入んじゃねえ!」
「どういうことよ!全然進まないじゃない!」
「すいませーん。静かに並んでくださーい!」
うんまあこれはあれだ。
「私知ってるわ。こう言うのコ〇ケ会場とかデ〇ズニーラ〇ドとかである、すし詰め状態っていうんでしょう。おばあちゃんが言ってたわ。」
そう言って、ギルド前の行列を死んだ魚の目で二人そろってみていた。(尚アルシェはバックr、もとい自分から送還した。)
「もうこのまま、食料買って都市を出ないか。」
「そうね。素材はもったいないけどそうしましょうか。」
そう言って俺たちは、商店通りに向かった。
タイトル回収はした詐欺じゃないよ。(すっとボケ)
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