第47話 空中戦
お久しぶりです。どうも探偵時計です。一様完治したので再開します。
第47話 空中戦
第7幻想領域【幻虹之華園】
さて、【空歩】を修得してからは、なんとか攻撃を加えることができているが、どうやら、この【空歩】とやらはMPを消費するらしい。
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MP:216/380
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大体平均して1歩ごとに、3MPを消費しているため、あと72歩でMPが切れる。少女は序盤の弾幕を俺3、ミヅキ1の割合で飛ばしてくる。俺は今だ魔術は被弾していないが、ミヅキは「キャーキャー」言いながら少し当たっているが、まだ問題はなさそうだ。
「それじゃあ、ついかいっていってみようかな。【りぷろだくしょんまじっく】」
訂正、ちょっとヤバイ。いきなり倍になり【疾走】で速度が増してきている俺は、あっ、髪に掠った。けどセーフ、そして、ミヅキは自身にAGIとVITのバフを重ね掛けして逃げまくっていた。
「ヤバイ!MPが切れる。アオイヘルプ」
「抱えるからこっちに来てくれ!あと俺にAGIバフをくれ」
「了解!とう」
俺がミヅキをお姫様抱っこすると、ミヅキからバフをもらい、なんとか持ち直した。そう言えば、女の子をお姫様抱っこするのは、初めてだが気分はダ〇ルオーセ〇ンだなと益体のないことを考えていたら、
「助かったけど、これじゃあジリ貧じゃない」
「ミヅキ!光魔術を」
「それよ!『小光玉』」
ミヅキは、手を少女に向け魔術を放った。
へろへろ・・・・・・・ぽん
「あっ、あれー?おかしいわね」
「なあ、ミヅキ。お前確か種族が獣人じゃないか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう言えばそうだったわね。忘れてたわ」
いや、忘れるなよ。と言うよりも本当に獣人の魔術って酷かったんだな。
「詰んだな」
「詰んだわね」
万策尽きたか。流石に、倍になるとミヅキのバフなしだと避けられる気がしないし、ミヅキを抱えながらだと、刀で斬ることもできない。MPも心もとないため【空歩】つらい。
「と言うよりも、相手の残りHPってどれくらいよ『鑑定』」
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種族:幻想種 Type-■■■
属性:虹(固有) 幻想主権者 華園の主
レベル:-
HP: 0%
0%
0%
0%
0%
63%
100%
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「あれ、結構少ないわよ」
「どうしてだ?攻撃は、直撃十数回と何度か掠ったくらいだろう」
「あとにかいおとされた」
「「なるほど、落下ダメージか(ね)」」
少女が恨みたらしく言ってきた。だが、そもそもとして、少女のVITは他のボスよりも圧倒的に低いのではないだろうか?それなら説明はつく。まあ、その代わりINTとかMPは青天井だろうが、
「もう一回落とせば、いいのね」
「だが、それが今は一番難しい。そもそもとして、近づけないし【閃光】はもう警戒されているだろう」
さて、本当にどうするか?ミヅキを放り投げて一か八か特攻するか。めちゃくちゃ痛いの覚悟で突っ込むか。
「いや、どっちも変わらないじゃない!」
「あれ、声に出ていたか?」
「えっ、ええばっちり出ていたわよ」
「ならどうする?俺のMPが無くなる前にどうにかしないと、何もできずになぶり殺しだぞ」
「ええ、だから私がバフをかけたら一か八かで私を捨てて突っ込みなさい。もうそれしかないわ」
「・・・・・・分かった。最低でも飛べなくなるようには、狙う」
二人で頷くと俺は、不安を押しつぶしながらその時を待った。
次回は1週間以内に投稿します!Maybe!




