第45話 幻想種
遅くなりました。
第45話 幻想種
第7幻想領域【幻虹之華園】
光に包まれていた少女が、いや敵がその姿を徐々に現した。
「『鑑定』」
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種族:幻想種 Type-■■■
属性:虹(固有) 幻想主権者 華園の主
レベル:-
HP: 100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
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「HPバーが7段ってどういうことよ!あと、虹属性って何?!」
ミヅキの叫びは俺もよくわかる。しかし、彼女が本当に言いたいのは、そこではないだろう。武虫の森林で夜の時も、追い回された時も、そして、大樹の迷宮でボスと戦った時でさえ感じていなかった危機感への警鐘が、今はガンガンと俺に、逃げろと告げている。
そして、敵が顕れる。
彼女は先ほどとは一点を残し、変わらなかった。そう、その背に彼女の身の丈の3倍以上ある、虹色の蝶のような光の羽以外は。
「さて、どれだけみえているかはわからないけど、はじめようか。あなたたちがげんそううちかてるかどうかの、たたかいを」
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幻想クエスト 【胡蝶は幻想的な虹色の夢をみる】
勝利条件:幻想種に勝利せよ
敗北条件:HP0かつ敗北を認める
報酬:第7幻想主権 未定
詳細:願わくば、汝らが幻想を超えることを
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ポーン『幻想クエスト【胡蝶は幻想的な虹色の夢をみる】が開始しました』
アナウンスがあると同時に、俺は駆けた。しかし、
「ざんねんだけどあたらないよ」
少女はその翅をはばたかせて、宙に浮いた。少女は両手を突き出し、魔術を唱えた。
「『ふぁいやーがとりんぐ』『あくあがとりんぐ』『うぃんどーがとりんぐ』『あーすがとりんぐ』『らいとがとりんぐ』『だーくがとりんぐ』『ぽいずんがとりんぐ』」
少女のの両手の前に、7色の魔法陣と、そこから大量の属性魔術弾が飛び出してきた。
「いきなり、ゲームジャンル変わってないか!」
どうやら、いつの間にかにジャンルが弾幕ゲーに変更していたらしい。
だが、俺はすれすれで、【疾走】のスキル150で修得した。技『走向変更』で90度方向転換し、事なきに・・・・・・終わってない!
「おい、いつまで続くんだ!」
「わたしのえむぴーがなくなるまで。あとだいたい・・・・・・なのかくらい」
「無理だろそれ!てかMP幾つだよ!」
少女は魔法を、ぶっ放しているだけで暇なのか、律義に質問に答えてくれた。
「えむぴーはだいたい・・・じゅっけいとんでさんぜんまんくらい」
桁がおかしくないか。てか、
「ミヅキ!AGI!」
「了解!『低位速度上昇』、『二重魔術、低位速度上昇』!」
速度を増した俺は、なんとか余裕を持って逃げ回ることが出来ている。しかし、このままではじり貧だ。どうする!?
「アオイ!目を閉じなさい!」
俺は、ミヅキの声を聴き、目を閉じた。
「『閃光』」
「くっ、めがみえない」
おい!そこは、目がっ!目がぁぁぁ!だろうが。違った、そうじゃない、今がチャンスだ。
「ハッ!!」
俺はその速度のまま、すれ違いざまに数度斬った。
「『走向変更』」
今度は、180度切り返し背後から数度斬った。
「よし、もう一度!」
俺は今一度、その速度のまま切り返す。
「させない!
ははなるだいちよ。
そのいだいさを、ちにはうことごとくにしめせ!
『ぐらんど・しぇいく』」
瞬きの間に唱えられた魔術によって、俺は立っていることが出来ず、倒れ込んでしまう。その間に少女は建て直し、空へと舞い戻ってしまった。
「あぶなかった。とってもびっくりした。まさか、こんなはやくにまほうをつかわせられるなんて、おもはなかった」
どうやら、今の詠唱がある奴は魔法らしい。やっぱり一筋縄ではいかないらしい。
狩人に閃光〇は必須ですよね。作者は赤い竜を落とすのが大好きです。蒼でもいいですけど(*´▽`*)
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