第38話 大鎧芋虫
すいません。大学が始まり、時間が取れませんでした。また少し空くかもしれません。ここから煮詰めないと何で。
第38話 大鎧芋虫
幻想歴0年1月2日 大樹の迷宮 最上部
俺たちは、樹の枝でできた階段を上り、最上部の端の方に上がって来た。すると、一気に視界が開けた。そこは、樹の枝が上にではなく横に広がっており、足場がしっかりしており上には空が広がっていた。縁には葉っぱが茂っており、簡単には下へは落ちそうにはなかった。
「いたな。『鑑定』」
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大鎧芋虫
種族:昆虫
属性:地 迷宮の主
レベル:15
HP:100%
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そいつは、名前の通りに高さだけでも俺の倍くらいはあり、長さは7、8メートルと言ったところだ。しかし、それよりも目を引くのは、頭以外の全身を覆っている鈍色の金属のような皮膚だ。しかし、中央に陣取り、まだ俺たちに気が付いてはいないようだった。
「これはあれね、こちらから近づくか、遠距離攻撃しないと襲ってこないやつね」
「そのようだな。じゃあ、AGI2とVIT1で頼む」
「了解。低位耐久力上昇。低位速度上昇続けて二重魔術、低位速度上昇。これでも、おそってこないわね」
「そうだな。このままでは、意味もないからな、取り合えず頭以外は、攻撃が利きそうになさそうだから、そこを叩いてくる」
「了解。バフ変えてほしいときは言うのよ。あと、5回までは『大樹の癒し』打てるから即死だけは気を付けてよ」
「おう」
返事をすると、俺は大鎧芋虫に向かって駆け出した。
「よし、最初の一撃!」
俺は、大鎧芋虫に首がないので、一番柔らかそうな顔面を切りつけた。
---Kyuwaaaaaaaaaaaaaanッ---
大鎧芋虫が、俺のことを敵と認識し、襲い掛かって来た。しかし、速度はそれほどでもないので、よけきれた。だが、
「これじゃあ、攻撃できないぞ!」
大鎧芋虫は、その巨体を持ち上げて、俺をつぶそうと、上下に体を振って来た。俺が、ぎりぎりで避けて、顔面を切りつけようとしても、すぐさま体を持ち上げるので、顔面には当たらず、硬い腹の鎧にしか当たらない。
「クソッ!ダメージが入っている気がしないぞ」
「アオイ!反対側も柔らかそうよ!」
気が付くとミヅキが、反対側に回っており、そこから大声で叫んでいた。
「!何っ、本当か!反対側だな」
俺は、次の攻撃をぎりぎりで避けると、大鎧芋虫の樹の枝との接触面に近づき、また頭を振り下ろしてくるタイミングで横に避け、奴の反対側に躍り出た。
「よしチャンスだ!ミヅキSTR2つくれ!」
「了解!低位筋力上昇、そして二重魔術、低位筋力上昇!」
「ありがとう、ミヅキ!行くぞ、はあぁぁぁっーーーー!!」
バフをもらうや否や、大鎧芋虫の後ろを滅多切りにしていった。
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HP:32%
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「アオイ、あとちょっとよ!がんばって!」
ミヅキは、そう言うと自身も攻撃に参加してきた。
---Kyugaaaaaaaaaaaaaaaaaaaawawawawawannnnn---
大鎧芋虫は叫ぶと同時に、先ほど頭を持ち上げたように、その反対側も持ち上げて同じように振り下ろしてきた。
「ミヅキ、反対側まで走るぞ」
二人でその攻撃を大きく避けると、俺は大声で言った。
「分かったわ。次で終わらせましょう」
もう一度、回り込み同じく奴に攻撃を叩き込んだ。そして、
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HP:0%
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---Kyuuuun---
「やったか!」
「アオイそれはフラグよ!」
大鎧芋虫は、HPが0になるや否や、後ろに大きく跳躍し、顔を上に向け、糸を吐き自身にまとわりつかせた。
「本当かよ」
本当にフラグだった。睨んでくるミヅキをしり目に、俺は新たなボスを鑑定した。
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大鎧芋虫
種族:昆虫
属性:地 迷宮の主
レベル:15
HP:120,000
物理攻撃力: D(打撃)
物理防御力: B
魔法攻撃力: ‐
魔法防御力: C
技巧 : E
敏捷力 : E(C)
耐性力 : B
特殊能力 : B
能力:大地の大鎧(攻撃軽減)、伸縮(体を急速に伸び縮みさせる)、????(??を??に??させる)
(能力値はEX、S、A~Fまで)
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取り合えづのボスのスペックシートです。もしかしたら変わるので、参考程度に。
読んでくださりありがとうございました。
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