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ファンタジー・ゼクスワールド・オンライン ~六界幻想~  作者: 探偵時計
第1章 胡蝶は幻想的な虹色の夢をみる
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第34話 大樹の迷宮 上層部

 一日遅れのメリークリスマス!

   第34話 大樹の迷宮 上層部


 幻想歴0年1月2日 大樹の迷宮 上層部


 さて、この木々の一番高い木の葉っぱのある所まで来たが、あのがっかりハウ・・・もとい、モンスターハウス以降これと言ったことは起こらず、平和な探索が続いた。

 そして、俺たちは武虫の森林を見下ろせる場所にまで来ていた。


 「おっと、この辺なんかで、食事にしないか」

 「そうね。確かにここなんかは、視界も開けているし、景色もいいしで食事休憩には最適ね」

 「そういえば、迷宮の探索セットの食糧ってどうなっているんだ?」

 「私もまだ見ていないわ。ええとこれかしら」


 そう言うとミヅキは、メニューから革のズタ袋話取り出した。


 「ええと中身は・・・お米の飯盒セット、魚の干物、ウィンナーっぽい何かに・・・なにこれバナナとリンゴに桃、パイン缶って、半分くらい果物の詰め合わせじゃない!」

 「ま、まぁ、俺たちが買った物に比べればいいんじゃないか」


 ちなみに、果物ナイフと木の皿と茶碗、携帯用コンロとフライパンが入っていた。食料関係は、これで全部だ。


 「そうね・・・でもここで果物はまずいんじゃないかしら。虫が寄ってくるわよ」

 「そうだな、これは罠かもしれないな・・・・・・よし、普通に俺たちが、準備したものを食べよう」

 「分かったわ」


 ミヅキは革のズタ袋をしまい、昨日露天商で買った。食料を出した。そして、俺たちは武虫の森林を見下ろしながら、食事をとった。


 「それにしてもミヅキ、気が付いているか」

 「ええ、気づいているわ。この樹の頂上のことよね」

 「ああ、そうだな。この如何にもな、ボス戦スペースのことだ。はっきり言ってどうする?」

 「そうね。ここまで来たのだから倒したいのもあるけど、・・・・・・ねえ、アオイはイベントのこと忘れていない?」

 「そ、そんなことないぞ。だってもしボスと戦い勝利したら、特殊なスキルブックを落とすかもしれないし、よしんば負けてもボスと戦ったことにより、特別なスキルを覚えるかもしれないだろ」

 「なるほど、よく考えているわね。それで、本音は」

 「どいつも一撃だから、ボスとなら逃げ回ったりせずに、普通に戦えそうだったから」

 「ああ、確かに大体首チョンパよね。なるほど、普通のファンタジー小説みたいな戦闘がしたいと」


 俺は大きくうなずいた。そう、そうなのだ、二、三攻撃を耐えたやつもいるし、数が多いから逃げながら戦ったこともあった。しかし、普通に戦闘と呼べるものを一度もしていないのだ。ぶっちゃけ、動く的を切っているくらいの感覚だし、この不慣れな足場も、もう慣れて、作業にしかなっていない。


 「ああ、本当にその通りなんだ。ミヅキは付与術師(エンチャンター)らしく戦い、武器での戦闘もしている。でも俺は、マジでほとんど戦闘していない。もう刀を振るうのがギロチンを落とす感覚になって来た」


 俺は、ありのままの気持ちを語った。ミヅキは少し思案顔になり言った。


 「まあ、私もボス戦賛成なんだけどね」

 「・・・・・・・・・・・・っえ」


 俺の今の切実な嘆願は、なんだったんだ。俺の誠意を返してほしい。


 「だけどしっかりと、作戦を練ってみるだけ練るし、ステータスの確認もしておくわよ」




 次回ステータス確認、年内の更新を目指します。そしてその次からこの章のボス戦開始予定です。

 

 読んでくださりありがとうございました。

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