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ファンタジー・ゼクスワールド・オンライン ~六界幻想~  作者: 探偵時計
第1章 胡蝶は幻想的な虹色の夢をみる
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第30話 大樹の迷宮

 すいません遅れました。でも、いつもよりは、文量が多いですよ。(震え声)

   第30話 大樹の迷宮


 21XX年8月2日 東雲家 自室


 シャワーも浴び、水分補給も済ませた俺は、再びFZOにログインした。



 幻想歴0年1月2日 武虫の森林 大樹の迷宮 入口


 俺が、ログインするとすでにミヅキが来ていた。


 「すまない、遅かったか」

 「いいえ、私が早かっただけだから、気にしないでいいわよ」

 「そうか。さて、この発見した迷宮についてだが、どうするか」

 「ええ、食糧的な問題があるから、やめるべきだと思ったけど、【探索者】の称号を見て気が変わったわ。見てみなさい」  


 そう言われ、俺はメニューを開き称号を見てみた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 探索者


 詳細:この称号保持者は、迷宮内で様々な補正を得られるようになる。そして、迷宮系の称号が増えるたびに、補正の種類と効果が上昇する。


 補正:腹減り(小)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 なるほど、確かにこれならいけそうではある。だが、


 「流石に、これだけでは、心もとないが大丈夫なのか?」

 「ええ、大丈夫よ。なぜなら、【探索者】の初取得の報酬で、運営からプレゼントが来てたわ。その中に、10日分の食料とか、ロープにランタン、野営セットとか、色々とあったわ。これらは今後、冒険者ギルドで売られるらしいわ。しかも、私達は少し値引きされるらしいわよ」

 

 俺は、ヘルプから確認してみた。


 「ああ、本当だな。確かにこれなら大丈夫そうだな。それに、腹減り(小)の効果もあるから、切り詰めればあと2週間強は、迷宮内では活動できそうだな。武器に関しても、外に出てカブトムシとか狩ればいいか」

 「ええ、その通りよ。これは、私達に迷宮を探索しなさいと、運営に言われているようなものだわ」

 「そうだな。だが、報酬とは言え、もらいすぎな気がするが・・・・・・ああ、サクラか」

 「?どういうことよ?」

 「多分、運営はどんどん迷宮に人を集めたいんだろう。だから、ポロポロ迷宮付近で、報酬があるんだろうな。そう考えると、俺たちは少し早すぎたのかもしれない」

 「ええーと・・・・・・まったくわからないわ!」

 「いいか、もう一度言うぞ。まず、運営がしたいのは、迷宮にプレイヤーを集めること。そして、その為には、普通のフィールドよりもリターンバックが多くないとだめだ。そのために、限定モンスター(・・・・・・・)が近場の風の草原ではなく、この武虫の森林なんだ。しかも本来は、馬を借りられる3日目に武虫の森林に到着。そして、5日目くらいにこの大樹の迷宮を発見させ、食糧がない場合もあるから食糧を配り、ラストスパートをかける為には、他人と違うことをしなければならない。そこで、このおあつらえ向きの迷宮があったらどうなると思うだろうか?」

 「私なら絶対に、探索するわね」

 「そうだろう。そして、その後運営はなんかしらの手段で、迷宮のそんざいをPRするだろう。そして、イベントが終わっても人が来るようになる。なぜなら、このイベントの上位陣は、ほぼ確実にこの迷宮に来ることになるだろう」

 「えっと、それは何でかしら?」


 そうここで重要なのは、


 「ヒントは、あのGの軍団だ。あのとき、応戦するやつはいるか?」

 「ええと、大体みんな逃げるわよね。それで・・・・・・あっ、私達は誘導されていた!」

 「そう、その通りだ。今にしてみれば、俺たちはいいように誘導されていた。そして、入口で止まらないのは、何が何でも入ってほしいための、文字通りの最後のダメ押しなのだろう」

 「そして、こんなに押すのだもの、絶対何かあること(・・・・・・)は保証されてるわけね」

 「ああ、その通りだ。だが、運営には、誤算があった。それは、俺たちが初日の、いや、2日目にたどり着いたことだ。実質俺たちは、最大限探索しつくすことができるだろう」

 「「つまり、ガンガンいこうぜ!ってことだ(ね)」」


 そう、もう俺たちがすることは決まっている。なので、自然と俺たちの足は、迷宮へと伸びていった。

 



 

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