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ファンタジー・ゼクスワールド・オンライン ~六界幻想~  作者: 探偵時計
第1章 胡蝶は幻想的な虹色の夢をみる
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第29話 今更な話

   第29話 今更な話


 21XX年8月2日 東雲家 キッチン


 よし!姉はまだ来てない。今のうちに、朝食と昼の下ごしらえでもしておくか。俺は先ず、昨日炊いておいたご飯を確認し、冷蔵庫から鮭の切り身とレタス、トマトを出した。・・・・・・昼は、キノコのパスタでいこう。そして、さらにエリンギ、舞茸、シメジ、えのきを取り出した。

 鮭の切り身は、パックから取り出してグリルで焼く。その間に、レタスを一口大にトマトを輪切りにスライスする。サラダは、レタスの上にトマトをのせてシーザードレッシングをかけて完成。その後、キノコをそれぞれ下処理をして、一口大にカットする。それをボールの中に入れ、ラップをして冷蔵庫の中へ。スープがないと思いなおし、俺はカボチャのスープのパックを取り出し、鍋の中へ入れコンロにかける。

 鮭がいい感じに焼けてきたので、グリルから取り出して、皿に乗せる。あとは、ご飯をよそって、カボチャのスープを、スープ皿に入れて、リビングにある食卓に配膳して終了。


 「あれー、いい匂いだねえ」


 丁度タイミングよく、姉が起きてきた。


 「姉さん、飲み物は何飲む?」

 「緑茶でぇ~」


 言われると俺は、コップを二つだし緑茶と自分用に水を注いだ。

 

 「それじゃあ、いただくとするかねえ」

 「いただきます」


 俺は、鮭とご飯を一緒に混ぜて食べた。鮭の塩味とご飯がよく合う。ああ、本当によく合う。やはり、昨日の朝食は食事ではなかった。もはや、新薬の人体実験のようなものだ。俺は、感傷に浸りながら食事を進めていった。


 「そう言えば、姉さんはゲームをやってるって言ってたけど、どこで何しているんだ?」

 「んー、私かい。私は水都がスタート地点だったねえ。普通にスキルをあつめてるねえ」

 「?水都って何」

 「ああ、公式を読んでないんだったねえ。そもそもとしてFZOは、6つの都市がそれぞれスタート地点になっていて、天族と魔族以外はランダムスタートだからねえ」

 「へえ、じゃあ他の都市に行くにはどうすればいいんだ?」

 「それは、ネタバレになっちゃうから、秘密だねえ。でも、どの都市も、直線距離だと地球一周分くらいの距離があるねえ」

 「で、でかすぎじゃないか」

 「まあ、その辺はおいおいだねえ」

 「てか、今思ったんだが、そもそも何で開発者である姉さんが、直接プレイしているのさ」

 「ああ、それは簡単だねえ。デバックだよ。だってこのゲーム、私達が簡単に遊んだだけで、βテストなんてやってないからねえ。あっとでも、VR技術の方は安全だから心配しなくてもいいからねえ」


 べえたてすとしてない。βテストしてない!それって、


 「それ、大丈夫なのか。一昔前のデスゲームみたいにログアウト不可とかになったりしないよな!」

 「だから大丈夫だって、実際プレイ中にマシンをはぎ取れば問題ないし、脳味噌を破壊できるほどの出力もないからねえ」

 「そうか」


 気が付くと俺たちは、朝食を終えていた。


 「あっ、じゃあ後かたずけは私がやっておくから、休んでるんだねえ」


 そう言うと、姉は俺の分の食器をキッチンに運んで行ってしまった。約束の時間までもう少しあるから、頭を冷やす意味でもシャワーを浴びてくるか。


 

 リアルだけで終わってしまった。そして、まだ結構説明事項残ってるなあ。(パサリ)ひい、ふう、みい、たくさんかぁ。たくさんあるなあ。年内で終わんないかなあ。でも次回は、ゲームに戻ります。


 ブクマ、評価等ありがとうございます。大変励みになります。(*- -)(*_ _)ペコリ


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