第2話 ゲームがはじまるまで 種族編
第2話 ゲームが始まるまで 種族編
20XX年8月1日 東雲家 自室
「よし、始めるか」
と、おれは、VRマシンの電源を入れた。
幻想歴0年1月1日 ???
気が付くと、そこは、真っ白なドームのような場所だった。そして、
「パンパカパ~~~ン‼はじめまして、私はあなた様の旅立ちを、サポートするAIティアっていうわ」
と、10㎝程のきれいな羽がある女の子が、元気に自己紹介してきた。
(というと、もうゲームの中なのか?確かにこれは、あの姉が自慢するだけのことはある)
「はい。それでは、あなた様の性別と種族を、教えてください。」
「すまない、種族とは、何だろうか?」
「あっ、ごめんなさい。種族というのはですね。この世界に住まう、人族、獣人族、妖精族、天族、魔族、竜人族のことを、いいます」
(ふむ。それぞれまとめると、
人族 :得手不得手のないオールラウンダーだが、ギフトと呼ばれる特殊スキルを、修得していることがあるらしい
獣人族:人に獣の特徴を備えた種族で、身体能力で他種族の追随を許さないが、魔法がほとんど使えない脳筋種族
妖精族:ファンタジーの代名詞ともよべる、エルフやドワーフのことらしい能力面では人族と変わらないが、種族魔法という特別な魔法をもつのが、特徴らしい。因みにプレイヤーはなれないが、ティアはこの中の小妖精族という種族らしい
天族 :天使の羽を持ち、アンデットの類に対して特攻の入る『神聖魔法』が特徴。そして、短時間であるが、飛べるらしい
魔族 :ヤギの様な角と褐色の肌。そして、様々な悪魔と契約できる『悪魔契約』が特徴らしい
竜人族:竜の尾と鱗を持ち、身体能力も獣人族に劣るが高く魔法も使えるが、『竜の末裔』という種族特性により、逆鱗という弱点と防具は布系しか装備できないらしい
ちなみに、これは最低限でこの他のことは、自分で見つけてほしいとのことだ)
「それじゃあ、性別は男、種族は人族で頼む」
「はい、わかりました。ですが、参考までに、なぜ人族を選んだのかお聞きしても?」
「ああ、理由はリアルと体型を変えないためだ。尾だの羽など、生えたら邪魔だからな」
「ふむふむ、なるほど。では次お姿を変えるのですが、リアル基準にできますが、リアル割れがあるので、髪の色と瞳の色を変えることが、条件ですね」
「分かった。じゃあ、両方とも碧い色で、頼む」
「ちなみに、こちらの理由も、お聞きしても?」
「リアルネームが、碧だからだ」
「回答ありがとうございます!でも、ゲームの中では、名乗らないで下さいね。個人情報マジ大事なので」
「了解した」
「じゃあ、次は初期ジョブですね」
ギフトを持っているかは、ゲーム開始時までは分からず、有ってもスキル情報が特定条件を満たすまで、開示されません。