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ファンタジー・ゼクスワールド・オンライン ~六界幻想~  作者: 探偵時計
第1章 胡蝶は幻想的な虹色の夢をみる
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第23話 武虫の森林にて 一日目夜

   第23話 武虫の森林にて 一日目夜


 幻想歴0年1月1日 武虫の森林


 やばい、夜になった。もう一度言おう、夜になったと。なぜかというと、俺たちは、コミカルなアリ(鑑定の結果社畜蟻ブラック・ワーカー・アントというらしい)・・・・・・コミカルだったアリとの戦闘、一戦ごとに成長を感じられ辞め時を見つけられなかったこと。そして、限定モンスターを見つけられないことへの焦りから、気づけば夜になっていた。なにがやばいかと言うと、

 

 「やばいな、月の光があるから、なんとか見えるが、それでもきついな」

 「そうね。獣人族(わたし)でも、一様戦闘ができるくらいね」

 「運よく、暗視とか夜目なんていうスキルが、手に入ればいいんだが・・・・・・」


 そう、視界が利かないのである。一度、田舎の夜道を歩いたことがある人は、分かると思うが、足元は見えるのだが先を歩くミヅキをミヅキだと認識し難いくらいには、見えないのである。ぶっちゃけ戦闘とか不可能に近い。


 リィーン、リィーン


 「まずい、後ろから来た。数は多分1体!」

 「すまん、戦闘できそうにない!」

 「わかったわ!私が、やるわ!」


 そう言うと、ミヅキは敵がいるであろう場所駆けていった。


 「低位筋力上昇(ロウ・パワーアップ)!いくわよ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 (ミヅキ視点)


 私は今、今日一番安心している。理由は簡単だ。アオイがまとまじゃないけど人間だったことに安心しているのだ。えっ、どこら辺についてですって?色々とあるけど、大まかに3つある、1つ目は、走ったままうさちゃんを蹴ったり、その勢いでドロップキックする感性について。2つ目は戦闘に関する才能だ。普通の人は、アシストがあっても初めて手にした武器で、何かを真っ二つにできないし、3対1でなんて袋叩きにされるのが落ちなのに・・・・・・


 閑話休題(それはさておき)


 3つ目は何と言っても、あのAGI性能を十全に使える脳の処理速度よ。前の2つは百歩譲って、いや、それでもおかしなさ天才、鬼才と言った範疇だ。だが、これだけは、別だ。初めの戦闘だって、止まった状態からの急加速、急停止である。確かに、これだけならサッカー選手とかバスケの選手ならできるかもしれない。しかし、それはただの人間の身体能力だった場合だわ。ここは、ゲームの中その住人たる私達プレイヤーは、超人と言ってもいい。なぜなら、ステータス値10。それが、それぞれの分野の現実的人間の限界値であるからである。アオイは、初期にしてその4倍、DEXによる補助なんかないに等しい。なのに、あれをやってのけ、何時間もそのAGI(さらに上げた)を完全に使いこなしていた。私は正直、こいつAIなんじゃないかと疑ったくらいだわ。でもやっと、人間らしい暗闇に弱いということがあって、安心したわ。 

 まあ、他にできる人を2人ほど知ってたからね。うちの祖母ちゃんとかあの小動物女とか、人外(それけい)の仲間かとおっもたわ。


 ザシュッ


 あら、考え事していたら終わったわ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 「アオイ、終わったわよ」

 「お疲れ様。すまないな、手伝えなくて」

 「いいわよ、そんなの。そんなこと言ったら昼間の移動中なんか私荷物だったし」


 ポーン『イベントモンスター音散鈴虫を討伐しました』









 今回は、アオイ君の非常識さの認識と、色々な布石回でした。

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