第16話
更新遅くなりました。
今回は、食事前後の方は、時間を空けることを、おすすめします。
パリッン
俺は、朝食であるウィンナー、かじり、咀嚼した。
そして、口の中に広がってくるのは・・・・・・圧倒的なまでのえぐみと苦みだった。
カハッ!?
ヤ、ヤバイ意識が飛びかけた。と言うか、俺は本当にウィンナーを、いや、これは、本当に食べ物なのだろうか?いや、だって、ウィンナーの調理方法なんて、ただ焦げないように、焼くだけだぞ。今頃なんて、小学生だってできるぞ。正直に言ってこれを食べるくらいなら、シュールストレミングを(食べたことないが)食べたほうがまだ、マシだろう。
しかし、俺の目の前には、まだ二本と半分のウィンナーが、残っている。しかも、まだほかのメニューも残っている。イチゴのジャムがかかった食パン、トマトとレタスのサラダ、クルトンの浮かぶコーンスープ、そして、姉がお土産で買ってきた、紅茶。できる事なら、今すぐ逃げたい。だが、俺は、姉の食事からは逃げられないのを知っている。
体調不良で、逃げようとしても、それは、ご飯をちゃんと食べないからとと言われ、食事を流し込まれた。Bad End.
そして、極めつけは、俺が食器ごと、食事を床にたたきつけようとすると、いつの間にかに、姉が俺の後ろに、回り込んでおり腕を止められる。そして、「ああ、かわいそうに、錯乱するほど疲れてるんだねえ。じゃあ、お姉ちゃん食べさせてあげるからねえ」Bad End.
そして、その他幾百の作戦を練り、実行するも、Bad End.しかも、質が悪いことに、違う種類のものを、一緒にに食べると、さらにまずくなる。俺がそうして、意識の彼方を彷徨っていると、
「あれ、どうしたのかねえ?食事の手が、止まってるねえ」
と、姉からの催促が来た。
「いや、食べる。だ、大丈夫だ」
俺は、すこし声をひきつらせながらも、なんとか、答えを返した。もし、この問いに返答できなかったらと思うと、ゾッとする。しかし、俺の食事は、始まったばかりだ。
ああ、そうだ。俺の戦いは、これからだ。
俺は、そう意気込み、紅茶をすすった。
20XX年8月1日 埼玉県 東雲家 リビング
第16話 日常に巣くう大魔王 完
一様コメディ回、できているかは、わからないけど。




