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悪夢からの目覚め。

作者: ageha


思い出したくない悪夢が大波が来るかの如く、1年前の今に

感情を攫おうとする。


孤独の深淵に立たされていて。


踏み出そうと一歩足を動かそうとしても、居場所なんて何処にもありはしなかった。


ありのままでいることが許されることが無かった。

優しく、どんな不条理にも一切の反論は許されず、素直な性質だけが必要で。

恫喝に怯え

嫌みに感情を噛み殺し


仕事にしがみつくことだけが、それらから少しでも離れることの出来る、唯一の許される手段だった。


狭すぎる社会という箱の中でもがいた、少し前のわたしの話だ。


季節は一巡りして

時は流れた。


唯一の技能のおかげで、身を助けられ。

縛り付けるけれど、でも本当の孤独や空腹に泣くことはない巣のなかで、私がいる。


まだ、あのときと同じ一粒を含みはするものの、

あたたかい眠りが赦される今があるから、

肩書きは脆くも無くなったけれど、

人も遠ざけてしまったけれど、


どうか新しい道で、

険しいとしても、次は生きることに追いつめられない場所である社会に居させてほしい。


それが今の心からの願いなのだと、わかった。

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