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エピローグ〜喫茶店の秘密

 「喫茶シャングリラ」には、妖精が宿っているとされる掛け時計がある。妖精は、喫茶店の創業者がこの掛け時計を入手した時から、ずっとその中で過ごしてきた。妖精は、喫茶店を訪れる人々が安らぎを得られるよう、静かに「気づきの時間」の加護を与え続けていた。


 掛け時計に宿る妖精は、長年「喫茶シャングリラ」の中で過ごしながら、人々が楽しむ香ばしいコーヒーの香り、スパイシーなカレーや甘いホットケーキなどの美味しそうな食べ物を見て、次第に好奇心を募らせていった。妖精はその魅力に心惹かれ、人間界の料理に対する興味が抑えられなくなっていた。


 ある日、妖精はついに決心をし、掛け時計を離れることにする。「もっといろんな料理を見てみたい!味わいたい!」そう思った妖精は、「喫茶シャングリラ」を出て、人間界へと冒険に出た。


 妖精はレトロな喫茶店から飛び出し、様々な食べ物を求めてあちこちを旅する。妖精の姿は誰にも見えないが、妖精自身は至福の時を過ごしていた。


 一方、「喫茶シャングリラ」では、妖精がいなくなったことに気づいた元店主が少し寂しそうにしているものの、時計が持つ不思議な力は失われていなかった。


 満足した妖精は、新しい店主が閉店の片付けをしているところを見計らって、掛け時計に帰ってきたのであった。


「おかえりなさいませ。ずっとあなた様のことをお待ちしておりました。どうぞお戻りの場所は、こちらでございます。」

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