求めるほど、離れていく。
TVゲームは、オンラインが主流となり、他人と接する機会が増えた。もちろん、オンライン上のキャラクターを通しての話である。そこから、ときに小さな揉め事が生まれる。
ある日、ゲームをしているとメールが送られてきた。内容は、どうやら私の回線が悪く、プレイができないという主張である。あとそれに対する文句と暴言も含まれていた。あまりに一方的である。
後々しらべてみると、ゲームでバグが発生していて一時的にそういうことが生じるらしい。相手は、そのことを知らず、私だと決めつけてメールを送ってきたようだ。
その人のプロフィールを見てみると、「フレンドを募集中。一緒にプレイしましょう」と書いている。なんだか親和的だ。メール内容との違いに驚いた。
同様のことは、他のプレイヤーでも見られる。
これはどういう傾向を意味するのか。友好的な態度を示しつつも、メールでは排除的な言葉を使う。一見、矛盾しているようだ。
きっと誰かと一緒にプレイしても、その人のもとから友達がすぐに離れていくのだろう。もしかしたら、私に与えた排除的な言葉を、フレンドにも与えているのかもしれない。で、自分の周りから人が離れていく。だから友達が欲しい。この悪循環のなかにいるのだろう。
「友達がいなくて、かわいそうだね」と上から物を言いたいのではない。そもそも、ゲームは一人でするのが一番おもしろいと思うような僕は、フレンドがほとんどいない。その点では相手と同じである。
僕が思うのは、フレンドを過剰に求めすぎているのではないか。
欲しいものは、求める力強すぎると遠のく。距離が保たれているから、バランスが成り立つこともある。地球と月、太陽と地球は、ぐるぐる周り続けるがくっつかない。その間隔が重要である。
地球は、太陽から離れすぎると寒くなりすぎ、近いと暑すぎる。
求めるばかりではなく、求められるようになる。すべてを知ろうとしない。礼儀を忘れないなど。友人とのバランスの取り方はいくつかある。
求める力は、ほどほどに。これを恋愛に置き換えると、もう少し複雑になりそうだ。




