「ノリが悪い」というノリ
ノリが大事らしい。
ノリというのは、その場の雰囲気に合わせて行動することである。誰かが「プールに行こうよ」といえば、「行く」と言ってあげると、ノリがいいということらしい。
ただ、「プールよりも、遊園地は?」と誰が言って、「うん、それがいい」と言う人間が現れると、「遊園地に行こう」と言うのがノリがいいらしい。
はっきり言って、ノリに乗るのは簡単である。何も考えずに、「うん、そうしよう」と言っておけばいいのだから、ノリから逃れたり、あえて降りるほうが勇気がいる。
中学校のときは、よくそういう場面に出くわした。もし、「お金がないから、遊園地には行かない」といえば、その途端にノリが悪いと言われるのである。
ただ、「ノリが悪い」という言葉は、その話から降りたいと思っている人間からすれば、その発言が「ノリが悪い」。つまり、「ノリが悪い」ということで相手を貶めたり、悪く言っても、そう言った本人も「ノリが悪い」のである。
このノリの悪い連鎖から逃れる方法は、一つである。この言葉を使わないということである。
でも、「ノリ」という言葉が好きな人間からすれば、僕みたいな人間は、やっぱり「ノリが悪い」。みんながこの言葉を放棄するまでは、ノリからは逃げれないようだ。




