小夜曲〝セレナーデ〟
愛しの君に送ります
いつも冷たいあの彼女
冷たい仮面を心に張りつつも
みんなに愛想よく
見とれんばかりの笑顔を見せて
男の心を虜にする
そんなあなたに恋などしないと
思って誓っていたけれど
あなたの哀しげの横顔に
一瞬にして虜になってしまった
この僕はせめてあなたの心に響く
小夜曲を送ります
届け届けと声高らかに
響け響けとかき鳴らす
優しく時に激しく
激しく時に優しく
あなたの本当の笑顔を
ただただ一心に想い続けて
僕はあなたに送ります
この曲があなたの心に届くのは
永遠にないのかと思うと
心が嘆いて叫ぶのだ
それでも僕は送ります
あなたの心に一時の安らぎを
あなたの顔に本当の笑顔を
無駄だと思っていても送ります
音色を空に地に響かせて
僕の全てをあなたに送る
そうさ
僕は君に恋をした
哀しげな横顔に恋をした
凍てつく声に恋をした
冷たくなっても温かいそんなあなたに恋をした
貴女はきっと僕のことが疎ましい
嫌いで嫌いで仕方ない
そんなことは分かっていても
それでも僕は送ります
僕のことは嫌いになってもいい
だけれど曲は好きでいて
貴女の傍に傍らに
少しでもいいからいさせてよ
我が愛しのセレナーデ
僕は君の演奏者
星と月と君を観客に
暗い夜空を舞台とし
僕は今日も送ります
最後にこう歌います
〝これはあなたの小夜曲〟
〝これは私の小夜曲〟