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クロッシング!  作者: 佐々原 耕一郎
はじまり
3/4

03

歯には右腕を。目には頭を。

暴力を生活の糧とする人たちは居なくならない。これからも居なくなることはないだろう。


「はい。取り急ぎお耳に入れておこうと思いまして。はい。それでは。」

イベントを中心に活動している会社"株式会社 二荒遊戯" 。その本当の姿は"二荒組"という。ヤクザ、筋者、ジャパニーズマフィア。名称は色々ある。その会社の社長であり、組のトップである神田梅の地域(シマ)では、ここ最近事件が続発していた。

連続殺人。それも殺されているのはゴロツキやヤカラといった類の男たちだ。しかし、そのどれもが彼女の会社(くみ)社員(くみいん)ではないため、動きたくても中々動き難い状況だった。

自分の地域で事件が連続するのは、会社の面子に泥を塗られているようなものだ。だが、大手を振って動くためには、社員に何か起こらない限り難しい。

「こう、いい具合にウチのが襲われたりしないかね。死なない程度に。そうしたら大義名分が立つってのに」

そう言う彼女は、社員の前では見せないが、元来彼女はどちらかというと切った張ったが好きで、自分は組長(おや)になる器ではないと思い続けている。しかし、上に立ってしまったからには、その役目をしっかりと果たさねば。と自分に言い聞かせているのだ。

そして、最近は経済系の仕事ばかりで、彼女のストレスはマックスに近づいていた。

-中々に辛いです。先代。

そう考えながら、紫煙をくゆらせていると、通信が入った。

「姐さん、やられました! テツが! 例の連続殺人です!」

若頭の近藤からだった。

その瞬間、彼女の瞳が大きく輝く。

「近藤! 今回は私が直接動くよ! 皆にそう伝えな!」

「え!? 姐さん? ちょ…」

近藤の言葉を聞き終わる前に通信を切ると、隠し金庫から得物の準備を始める。

彼女にとって、楽しいパーティの始まりだった。

「あ、いけない。連絡だけ入れとこう」

そう言って、パピルスからあるアドレスにメッセージを送信した。

-動きます。お気をつけ下さい。

と。


****

神田 梅。二荒組組長。32歳。女。身長156cm、体重48kg。日本人的特徴を有するが、瞳の色だけは深緑色。

先代組長の右腕として、長年その腕を大いに振るった。しかし、先代の引退に伴い、跡目を継ぐ。

本来は気が短く、口より先に手が出るタイプだが、今のとことはいい姐さんを演じている。が、若頭の近藤の前では割と地が出ており、それが彼のストレスの主な原因になっている。

肝の座った言動から、組員達からは絶対の信頼を得ている。


独身。

****

ふぅ。何とか書けた。

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