お友達です
ケモコの席は僕から離れていた。
しかも、となりはあの羽帆らしい。
…不安しかないですたすけて。
けもこです。いま、がっこうにいますです。
となりのひとが、こわいです。やんきぃ、みたいです。
でも、きょうかしょをかりますです。ゆうきだすです。
「あの…きょうかしょ、みせてくださいです…」
となりのひとはちらっとこちらをみると、きょうかしょをみせてくれたです。
「ほらよ、俺のでいいのか?」
「あ…ありがとうございますです…」
でも、おどろきましたです。
「おれです、おとこのひとです?」
「ちげぇよ!スカート履いてんだろ!」
おこられましたです!やっぱりやんきぃです!
「ご、ごめんなさいです!」
「まあ、一人称が「俺」なのも悪いんだけどな…すまん。怒鳴っちまった」
やんきぃさんは、あたまをかきましたです。
「俺の名前は、真月。羽帆真月だ。よろしくな」
「あ、けもこです…よ、よろしくです…」
こわいひとかとおもったけど、あいさつしてくれたです。
ねは、いいひとです。
…だから、あれをいうです。
「あ…」
「ん?」
「あの、さいしょの…おともだちに…なって…くださいです…」
はじめ、まつきはきょとんとしてましたです。
でもすこしすると、めをまるくしたです。
「お…俺でいいのかよ…」
「はいです?」
「ほら…こんな容姿でさ…俺なんかと友達になって、いいのか?」
へんなことをいうです。
けもこはちからいっぱい、うなづきましたです。
「あっ…ありがと…な。ケモコ」
なんでおれいをいわれたのかわからないけど、けもこには、おともだちができたです。
～けもこにっき⑤～
△がつ☆にち すいようび くもり
がっこうにいったです。おもったより、ひとがたくさんいたです。
けいすけ、という、じゅうのおともだちにあったです。
かっこいいかな、とちょっとおもったけど、じゅうのほうがかっこいいと、おもうです。
みなみせんせいは、やさしいです。あと、きょにゅうです。
もしかしたら、じゅうは、みなみせんせいがすきかもしれないです。
いつか、けもこもおおきくなるです。
はじめてのおともだちも、できたです。
まつき、というです。
かっこうはこわくて、めつきもするどいけど、やさしくて、あかるいです。
あぶらげのつぎくらいに、すきになったです。
あしたも、がっこうです。
あしたは、まつきとじゅうと、おべんとうをたべるです。
はやくねないと、ちこくしちゃうです…。
