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4.僕と契約して魔法少年になってよ

 目がくらむ程の光が収まると魔方陣の上に人影が。

 うぅ目がおかしくなっちゃって顔がみえん

 その人影はちょっと高めの声で言った

「僕と契約して魔法少年になってよ」

考える事0,1秒以下、俺はその人影に飛びかかる。俺は一瞬でそれが誰だかわかってしまった。

「何でここに居るんだじじぃ~!!」

見事に飛び蹴り・・・のはずが、いつまで経っても衝突は訪れず・・・・てか、浮いてる?

「うぉ!?浮いてる!」

「やだのぉ。最近の若者はキレやすくて・・・。おぉこわっ」

「んだよ。下ろせよ!」

「じゃあ、100円ね」

そう言って地面に下ろされる。

「孫から金取るなよ」

そう、紛れも無いこいつは俺のじいちゃんだった。



 よし、状況を整理しようじゃないか、まず呪文を唱える→光る→じいちゃん登場→そして今、はいおしまいなんとも簡単なのだろうか、はっはっはっはっはっはっは。いや、笑ってる場合じゃない。俺の夢は?モテモテハーレム生活の夢は?

「失礼ですが。」

空が口を開く

「おじいさん、何でここに居るんじゃボケぃ」

なんちゃって広島弁炸裂

「本当に失礼だな」

まぁそうだな

「それにしてもあんた等も馬鹿じゃの」

「んだよ。おじいさ・・・じじぃ舐めてんのか?」

言いなおしたよ・・・駄目なほうに。

「わしが昔、イタズラのために作った本を見つけて。しかも、書いてあった呪いまでやってしまうなんてな」

「聞いてんのか!?」

「それにしても青春じゃの。モテる為とは・・・・・。」

無視してんだな・・・・。空、そろそろ切れるぞ・・・・。

「聞いてんのか!?ハゲ」

「ハゲじゃない剃ってるんじゃ!!間違えるなよ!」

おっと地雷。

「言わないから何でここに居るのか教えな」

空さん絶賛キャラ崩壊中だな。

「しょうがないの。お前らが呼んだんじゃ」

「俺らが呼んだ?」

「そうじゃ、大樹。あの本はワシが作った。そして、実行するとワシが召喚される」

ってことは・・・・。

「えーと、じゃあ失敗?」

「そうみたいだな、海人。帰るか」

「いやいやいや、待つんじゃ。話しは終わってない!」

「しょうがねぇな」

空にしては素直だな。

「100円な」

前言撤回。

「な、なぬ。この小僧・・・!わしの技を・・・・!」

技でもねぇよ。

「くっ・・・・・、しょうがないの。ほれ」

「まいどあり」

「ぬぅ・・・。今月のラノベが・・・・。」

「早くしろよ。帰ろうかな?」

「話すから待て。何処から話そうか・・・。そう、あれは今日と同じ月曜日の事だった。いや、水曜日だった気もしてきた。違う違う、木曜日だ。きっとそうだな。さぁ、本題に入ろう」

「「うぜぇぇぇぇ!」」

何処の聖剣だ。空とリアクションが被ったじゃねぇか。

「この本はワシがイタズラのために去年くらいに作った本じゃ」

しょーもね。なんだこいつ、肉親なのが恥ずかしいわ・・・・。

「その本に書いてある呪いを、どれをやってもワシが召喚される」

どんだけ目立ちたいんだよ。

「うるさいぞ、そこの馬鹿」

「そりゃ祖父が馬鹿なら、孫も馬鹿だろうな」

「そして、召喚されたら、楽して生きようとしたカスに天罰を与えるのじゃ」

無視かよ!

「ほう。で、天罰とは?」

お前もかよ!もう泣きそうだよ!

「ふむ・・・。何にしようか・・・・・・。じゃあ、あれだ、人助け!」

超抽象的!?

「いや、じじぃさ。それ、やらなくても俺ら困らないし・・・。面倒だからやんないけど」

そりゃそうだよな。それにしたって普通にじじぃかよ。

「・・・・・・」

絶対考えてなかったな・・・・・。馬鹿か・・・・。

「帰るか・・・・。」

「まてぃ!じゃあ、あれだやらなかったら殺す!」

ほう、殺すねぇ。名案じゃないか、それだったらやらざるを得ないからなぁ・・・。はぁぁ!?殺す!?

「・・・・・は!?」

空ですら表情が固まっている。

「簡単に説明しよう。①お前らに白い刺青(いれずみ)をいれる、呪いを掛ける②刺青が真っ青になったら死ぬ③真っ赤になったら呪いを解いてやる。名案なり」

・・・・・・・・。

「思いつきにしては超名案じゃ」

「なぁ大樹」

「何だよ空」

「逃げるか」

「そうだな」

「「せーの」」

「「GOー」」

脱兎の如くダッシュ!

よし、逃げ切れる!

と思ったのだが。何かにぶつかる。結界だ・・・。

「甘い」

「よし、解除を始めよう」

「了解。大樹」

「すごいポジティブだぁ」

「馬鹿め。ワシの結界は学生程度には解けん」

「そのようだな」

「やめたやめた」

「あきらめ早いの!さっきまでのポジティブは何処に飛び立った!」

「しょうがない。さっさと掛けろ」

空さん開き直った!しかも、空の中で展開とかは無いんだろうか?

「よし、では掛けるぞ。刺青の位置くらいは選ばせてやる」

どうしようかな・・・目立たないところは・・・・。

「右足の裏で」

空さん決断はやい!

海人は何処にするんだろ。

そういや海人は?居ないぞ・・・。どこだぁ・・・?居た。なんか端でうじうじしてる。

「ど、どうした~、だいじょうぶ~?」

「うぅ、みんな揃って俺のこと居ない奴みたいに話しやがって・・・・」

あぁ、すねてる。ガキか・・・。

「そんな風に思ってないから大丈夫だって」

「嘘だ」

「・・・。ほら、あめ。機嫌直せよ」

「・・・うん」

はぁぁぁ、アメが切れた・・・。まあ買いに行かなきゃ。

「おい海人はどうなんだよ・・・!」

あー、空、イライラしてる~

「えっ、あ、えーと肩!」

「海人、馬鹿か。目立つよ」

「えっ、じゃあ右胸かな~」

「まぁ、いいんじゃね。じゃあ右足の付け根」

そんなことで全員決定。

「みんな、決まったな。もう変えられんぞ。RPGの主人公の名前だぞ」

「さっさとやれ」

っこえ、空怖ぇ。

「はっはい」

年の差62。感じられないなぁ。

「じゃあ、やらして頂きます」

「早くしろ」

「たぁぁ」

情けない掛け声とともに、俺の右足に鋭い痛みが走る。

「「「あ゛ぁぁ」」」

「言ってなかったの。刺青じゃ。多少は痛いぞ」

痛みはじいちゃんが話し終わるころには引いた。

「おらっ!」

?じいちゃんが倒れてる。そして、空がじいちゃんの居たところに居る。

「先に言えや、蹴るぞ」

いやいや、もう蹴ってる。

「それにしても、本当に入ってんな」

俺たちは自分の場所を確認した。

「ホントだ」

「なんか、かけぇ!」

「だなぁ」

「ありがとう、大樹のじいちゃん!」

「無垢さが痛い!」

無垢っていうか、馬鹿だな。

「んじゃ帰ろうかなぁ」

「そうだね」

「じゃあな」

「ばいばーい」

帰っていく空と海人

「えっ、ここはシリアスになる所じゃないのか?本当にかかった・・・みたいなさぁ!どうする・・・みたいな!あっちょ、大樹まで家に入るんじゃない。ちょっと~~」

おじいちゃん好評につき再来

話が前に進んだよ。やっと

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