十
トリーンは四人を順に見ていった。
隊長のディガンさんはもうおじいさん。やさしいけど時々目が怖い。なにか決める時にはみんなにどう思ってるか聞く。ひどい火傷痕をかゆがってるけど、だれもそれについては聞かないからわたしも聞かない。
おやじのマールさんはいつも分からん分からんって言う。世の中分からないことだらけで、それが気に入らないみたい。細かいことに気がつくし、なんでもできる人だ。それに強い。
小僧のペリジーさんはとても明るいし、面白い。みんなからも好かれている。でも勉強したがってるのは不思議だ。わたしは読み書きも計算も苦手で嫌だった。
一番不思議で分からないのは大砲のクロウさん。この仕事から新しく加わったらしいけど、三人からちょっと離れているのはそのせいかも知れない。一言一言を探り探り話す人だ。それに自分が一番大事とかだれもがだれもを利用してるとか言いながらわたしをいつも気にかけてくれているように思う。でも、それもわたしの応援する力のためなのかな。
ずっと暮らしてたお部屋に帰りたいな。お外は怖いな。
でも、みんなで食べるのはおいしくて楽しい。
わたしはなんなのかな。




