生まれたての朝の息
こない手紙を待って
玄関のポストを見ては
繰り返し吐いた
ため息が全て雲になったような
曇天
ため息を辞めて君に貰った手紙を
開いてみるとストンと音がした
ポストに手を伸ばして
覗き込んで息を切らせ吐く
すると透明な手紙がだんだんと
薄く淡い水色に二羽の小鳥と
さくらの花弁が浮かび上がった
懐かしいような
新しいような色あいの封筒
曇天からは木洩れ日が
空気の川を流れて光ながら
私のところにまで届く
私は目一杯深呼吸をして
君へおはようと言った
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