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遊楽の慈悲~長い長い夢見し者~  作者: 直マキヤ
別れと再会の過ち
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 時が動き出した。


 その瞬間、天音は魔王に向かって抜刀したが届く前に何かに止められた。紅も遅れて気づき魔王に向かって深紅の刀で振りかざすが、それも見えない何かに止められた。


 魔王は天音たちの方向を向かずにどこか違うところを向いていた。魔王がつぶやいた。


「何でここにいるの?」

「何でって?あなたがいきなり使うのがいけないんだよ。本当は出る気はなかったけど」


 声がする方向に天音たちが向くとそこには青の髪で、ぐるぐる巻きの角が生えている女がいた。


「今、邪魔されると困るけど」

「あなたが困ったってどうだっていいの。それよりか、あれが動こうとしたのがいけないの」

「なんのこと?」

「知らないなら素直に桃色に聞いてきたら。教えてくれるよ。それともそこにいるものに聞けばいいよ」


 その女は天音に対して指を指した。天音は不思議に思っていた。


「どうゆうことだ?僕が何を知っているんと言うんだ」

「いや。師匠がどこまで計画通りか教えてくれていないから…こうなっているのは否定できないな。それに王には教えているんでしょ」

「王?今は本物の王はいないのに何を言っているの?」


 女は悲しい顔をして言い放った。


「そう、覚えていないんだね。師匠…どこまで巻き込んだの?」

「僕は何も知らないって言っているだろ。僕に何を言って欲しいんだ?」


 女はいきなりバイオリンを取り出し引き始めた。その音を聞いた者は自然と涙が流れ始めた。紅はそのことに何故だか無性に怒りが湧き出てきてその女に向かって突撃し始めた。


”雨の様に落ちな”


 その詠唱により紅はその女に近づく前に地面に伏せることになり立つことができなかった。顔も上げることがなくうつ伏せ状態となり何もできなくなっていた。が、声を上げた。


「何が起こって?!てめえ何をした言いやがれ!」


 女は語らない。天音はその音を聞き涙を流しているが眺めていた。魔王はそのもの向かって短杖を向けて投げた。が、届くことはなくそれは地面に落ちて刺さる。その女の周りには極度の重力が加わっているかのようだった。ただ、潰されることはなかった。


「お前たち撤退するよ。痛みで悲しみを紛らわせて逃げる」


 人魚が命令を出すが誰もその命令に従うことはなく、人魚自身がその言葉を喋った瞬間重い悲しみにより動くことができなかった。そのまま、人魚は重度の涙を流して動けなくなった。そのまま声すらも出せずに。


「あれらが話すことだけはできるほど弱い音?でもそんなわけないだろ。音を調整して動かせるわけないだろ」


 魔王は誰かの名前を呼んだ。だが聞き取ることができなかった。それに対して女も詠み始めた。


”あなたの相棒を使うの?でも私との相性は最悪でしょ”


「そんなのは関係ない」


 魔王は手には腕ほどの長さの青杖それを女に向かって指揮するかのように振るうが、何も意味もなく曲は止まることはなく女はバイオリンの音を止めない。


「やっぱり。ねえ相性なんて本当は私の方が有利なはずだけどどんだけ詠んでいるの?」


”全ての言葉が詠みに変わる。それは常識だけどねもうばれているから思いっきりやっても大丈夫”


 その言葉の後から世界が青く変わり始めていた。


 色の空間に触れたとたん紅は青く染まり出し背景色の様に薄くなっていく。


「天音!助けて!」


 紅が叫んでいるが体が動かない中懸命に天音の名を叫んでいるが、天音は反応せずに傍観している。




  ここが心地よくていつの間に柄をもって目の前の存在に詠んだ。


”久しぶり。でも罪はあるのに表さないのは罪ですよ”


 そこには今までいなかったのに女の後ろにメイド服を着た透明な女がいた。その女はこちらを見ているだけで話すことはなかったが。■■が愚痴っていた。自由だな。


”そこまで知っていて遊ぶのはどうかと思いますよ。【■】”


 誰のことかしらないがそれはふさわしいものはここにもいるだろ。それにしても、この感じだと忘れすぎているのも少し問題だな。今のうちに修復をして楽しまないとあの時だけは楽しむことができるのだから。


 後ろから別の何かを感じて■■の方に進んだ。■■が持っていたバイオリンを取りそのまま自分の柄を弓に変えて弾き音を出した。


”それ私の物”


 後ろから声が聞こえた気がしたが気にしなかった。そのまま終焉の夢を弾き出した。


”それはやめろ!約束を!保護を!どうする気だ!”


 桃色のメイドが現れたがもう遅いだろう。それにしても詠む方が早いか。目に見える範囲に音が届いた。それと同時に笑顔の物がしかっりといたのを見た。


{それにしても何でいここにいるのかな?)


 目の前の空間が崩れた。ボロボロなり世界が反転し始めた。その瞬間目の前に魔術師が現れて力を使用したが何も意味なく終わりに向かった。そして、振り返って問うた。


「これをしてほしかったの?それほどに暇だったかな?」


 目の前のメイドは語らない。その代わりに■■がは答えた。


”浮き出た物は気になるでしょ”


「なるほどね。今回も失敗に終わるの?」

”また夢に戻るだけだよ【■】”

「そうやって呼ばないでくれる。今の僕はただのあの物の従者なんだから。それを生き返らせようとする愚かな物をしているだけなんだよ。それを呼んでいるのは終わる時、夢がまあ、終わっているから間違えではないけどね?そうだと思わない桃色」


 振り返るとメイドによって遊ばれていた。そのせいか形が保っていなかった。あの崩壊に巻き込まれて器が持たなかったのだろうか。


”【■■■■■■】お前はどこまで知っている!”


「それは無理だね。聞いてもその罪になるから覚えてないでしょ。そこにいる夢以外」


”はぁ、これから何するの?”


「また繰り返すだけ。今まででも結構繰り返してるよ。罪のせいで何も知らないだろうが、そこにおるやつ以外」


 ■■が目の前で跪いた。


”【■】この身は何をすればよろしいでしょうか”


「そこにいる化け物観察をしていればいいよ」


 ■■は目の前から消えた。そして、あの透明のやつのところの後ろで待機していた。


「君はしゃべらないのか?」


”知っているでしょ君の物語は干渉する気はないってのは”


「それもそうだね。やるの?」


 その言葉と同時に背中に矢が放たれたが瞬時に腕に当てて腕が使えなくされた。そのまま次が来たがバイオリンで奏でた。なんで腕を攻撃したのか知っているけどひどいな。


 バイオリンを守るように進んだが目の前にはもういる。そして弓でバイオリンを切り裂いた。意識がなくなった。容赦ないな。


”容赦ないね。なにかあったの?”


 メイドは桃色のところに戻りまた遊びだした。


”ちょっとやめてよ。やっと戻ってきたのに崩すの私のお気に入りの形だったのに”


「それにしても、夢をまだ展開してくれないの?」


”生きてるってことは知らないことがつらいね【■】”


「なんで正常に戻っているんだよ。最悪のパターンかよ」


”最高じゃないの?【■】何があったの?”

「桃色まだこれ終わってないみたいだよ。また戻るよこれ。あの子が戻るまで今回のでは戻ってくることはないから。中途半端じゃだめだから完璧にならないといけないみたいだよ。そろそろ、戻すみたいだよ。あなたはこんなことしていて器は耐えれるの?あの世界の欠点はそれだけなんだから。でも、いいかもね私も遊びに行くね。集まった時にその時は暴走状態だけどよろしくね”


「それは最悪だね。関係ないことだから関わるの桃色だから」


”楽しみしていてね。本来は行くことはないけど。仕組みになっているから”

”あなたのそばにずっと居たいのにあれのせいで離ればなれに”

”それは仕方ないね。あれは君が本気でどうにかしない限り止まることはないからね”


「そろそろ、戻してくれ。余計な物を増やさないでくれるかな。また計画が複雑化したよ。器耐えれるかわかなくなってきているからこれで終わりにしてくれないあの本そろそろ終わりに近づいているだろ。今回はまだ余裕があるからいいが次に鳴らしたり、不完全で次元を渡ろうとしたら・・・」


”覚えていることはないから。【■】お願いね”

”もちろん。それにあの子も手伝ってくれるから楽しみなんだよ”


「待ってそれはだれ?守護者はやめてよ。あれに手伝わされると狂うから」

”違うよ。【■■】”


「ならいい。夢にまた眠るよ」


 メイドが夢を取り出し世界を包みだした。


 そして、僕の記録はそこで途切れた。

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