呪いのドラゴン
天音と紅は山を登って行く、道中は何事もなく進んでいくことができたが、頂上付近に近づいてくると無数のドラゴンが天音達に向かって炎を吐くが天音はその炎を切り裂き、紅は花魔術で薔薇を生み出して吸収した。
天音は飛んでいるドラゴンに近づくことができず攻撃を防いでいるだけだったが、紅は炎を吸収した薔薇を手に持ちドラゴンの方に投げつけると数倍の威力になって爆発してドラゴンは死んでいった。
「ふもと付近になると多くなってくる。こんなの繰り返していたら魔力が持たないよ。それに天音私に丸投げしないでくれる」
「そんなことを言われても、僕今なにも飛び道具系持ってないよ」
「あの柄を出して投げればいいじゃな」
「あんな奴らに出すほどの出来事ではないから難しいな」
天音は登りながら実践をしていたが出てきていなかった。
「それは本当?本当は嘘ついてるだけじゃないの」
「う~ん、やっぱり力の使い方が分かって無いのか。それよりか、飛び道具系の物貸してくれない?」
紅も天音の後をついて行きながら、槍を渡した。その槍の刀身が黒く反射するほど磨かれていた。天音はそれを受け取り手に持って登っていく。
麓に辿りつくと、白い世界が待っていた。雪が全体に積もっていた。
「雪?下から見ても積もっている感じがしなかったけどここになにかあるのか?」
「そんなのは無視でいいだろ。動きにくい以外問題はないだろ」
「それもそうか」
天音達は進んでいくと山の上なのに不自然な洞窟があった。天音はそれを見ても無視して進んでいくが紅は引かれるかのごとくに洞窟に入っていた。
紅は洞窟の中に入ると中にはドラゴンの死体があった。
「え?ここ何も無いの。はぁ無駄足じゃ・・・」
いつの間にか洞窟を塞ぐかのように黒いドラゴンがいた。紅は気づくのに遅れてドラゴンが生み出した風によって引き裂かれる。紅は少し傷ができたが無視して呼んだ。
「レーヴァテイン!」
だが、レーヴァテインはこなかった。紅は舌打ちしながらも戦い始めた。
漆黒のドラゴンは紅に対して呪いの炎を吐いた。紅は瞬時に地面に刀を突いたと同時に花魔術を展開して咲かせた花はカーネーションだった。
「呪いは受けたくない。それにしてもこの花便利だな。確か効果は呪いを貯めこみ自分の思いの武器を作るふざけた性能した花だから使い勝手は最強だけどな~」
紅はいつの間にか黒紫色の鎌を手にしていた。
「鎌か嫌な思いでしかないし、それに私使えないのになんでこれがでてきた?」
漆黒のドラゴンは周りに闇色のランスを周りに展開して発射した。が、鎌で弾きながら前に進んでいくが漆黒のドラゴンに届く前に翼をはためかされ届かなかった。
「風つっよ。近づくのは無理かなこれは」
紅は鎌を地面に刺し、花魔術を展開した。今度は向日葵をあたりに咲いていた。中は洞窟なので光がなく咲いているだけだった。光魔術を使い疑似太陽を作り出した。そして、向日葵は光を集めだした。漆黒のドラゴンはいつの間にか人型になっており紅の方に近づいていた。
紅はそれに気づくのに遅れて、人型になったドラゴンは部分的変化をさせて手をドラゴンの状態に戻してひっかいた。紅はぎりぎり致命傷は逃れたが深い傷を負うことになった。
「これで終わりだ!」
紅は向日葵で集めた光をその人型ドラゴンに向かって放つが全て華麗に避けられたが、その隙に鎌を持って切り裂こうとしたが、部分変化によって爪を斬ることには成功はした。そのまま、漆黒のドラゴン状態に戻りそのまま呪いの炎を吐いた。
「バカがまた同じことだ」
紅は周りに咲いている向日葵をカーネーションに変えようとした時に地面事闇が飲み込んだ。そして、花魔術の展開が失敗した。そのまま鎌を呪いの炎の方に投げたがすぐに溶けて消えた。回避は出来ていた。
「これどうすれば・・・」
紅は深紅の刀を見ていた。そして、しっかりと握り技を使おうとした瞬間。ドラゴンの逆鱗に槍が刺された。
「はぁ。こんなやつに手間をかけるな。何故最初から深紅の剣を使わない?別にあいつがいなくても本来の力を発揮しない程弱くはないぞ。その剣は」
天音は呆れていた。ドラゴンは咆哮を挙げて天音に闇色のランスを放って突っ込んできていた。天音の目の色のハイライトが消えた。それを、紅が感じ取り震えた。
「なんで恐怖を感じるの?」
紅は呟いていたが声が小さくて誰にも届いていないだろう。
天音は突っ込んできた漆黒のドラゴンのランスをを全て避けてその後の呪いの炎を吐いたがそれは剣で斬られそのまま爪で攻撃をしたが剣で防がれた。そのまま、天音は何もできていなかった。
「決定打が無くなったからどうしよう」
紅はまだ終わらない戦いに気づき、深紅の刀を持ち天音に言われた通りに信じドラゴンの尻尾から斬り始めた。豆腐を斬るかのように簡単に斬れた。そのことに紅は驚きながらも瞬時に走り出した。ドラゴンも尻尾が切られた段階で気づいてはいたが動くことができなかった。そして、漆黒のドラゴンが念話を使い話しかけてきた。
(ごめんなさい。もう僕の負けでいいですから殺さないでください)
紅がドラゴンの首を斬ろうとしたと同時に人型になってからぶっていた。天音は人型になった瞬間決定打ができ首を斬り心臓を突いた。
「殺さないでって言ったのに・・」
人型になったドラゴンが倒れた瞬間呪いが噴き出し全て天音に集中して周り突いた。
「殺さない出て行ったのに殺した、お前が殺したお前が殺した・・・・・・・・この人殺し・・・・・・お前なんか生きている価値なんてない」
紅にも聞こえるほど声が反響していたが、天音は何も気にしていなかった。
「天音ー大丈夫か」
「何の問題もないよ。ただめんどくさいだけ」
何事もないかのように進んでいく。
「呪いなんて僕たちには意味は無いよ。ただ君が哀れに感じるから解くね」
「嘘をつくなー-----------俺は終われないお前が死の苦しみを味わうまでお前を邪魔をする。おれをそんな目でみるなー------!」
叫んでいるが天音は関係なしに進んでいく。紅は少し引きながらも付いて行ってる。
「別に僕なんかに価値なんてないよ。何物にも慣れていない僕について来る君に本当に哀れに感じるけど、人殺しに関しては思うことがおるんだよね」
「そりゃあ、そうだ、お前たち人は本来なら正当化をしないと壊れてしまうものだからなー-----!」
「何を言ってるのか。僕が言いたいのは地獄を繰り返させちゃっていることに慈悲を与えられなくて人を殺したくないだけだよ?」
呪いは大声で叫ぶが天音の心はゆれることなく前に進むだけ。
「お前は神か何かか!」
「いや、帰るための手段の収集しているだけ」
「お前の家族は悲しまないのか。息子が人殺しになったことを」
「悲しむよ。しっかりと終わらせることができなくて」
「は?何をお前の家族自体狂っているのか!」
呪いは天音に対して恐怖を感じていき、いつの間にか天音に飲み込まれていることにきづいたがもう遅かった。
「じゃあね、僕の旅を見ていなよ。いつかは終わらせてあげれるその日まで」
そうして、呪いは天音に飲み込まれていった。紅も無くなったことに疑問を抱きながらも細かいことは気にしなくてはいいかと思いさっさとこの山を抜けたいと思った。
呪いはやがて利用される。それがあったからこそ生きることがある。
天音は知っており、紅は知らないその認識の差がどこまで違いが出てしまうのか。




