始まりは唐突に
少年はいつのまにかそこにいたがなぜここに居るかが判ってないようだ。
ただここが自分がいた世界ではないことは理解していた。なぜなら見渡す限りに地面が青色をしており、空が翠色だったからだ。普通の生活では見ることが無い非日常の光景なはずなのに戸惑うこともなく心地よさそうに感じていた。
少年が足を踏み出すと世界が変わり、少年がいつも見ている光景に変わっていた。先の場所に戻っても変化しなかった。
少年が困惑していると足音が聞こえた。そちらに体を向けると騎士の男がいた。その男が声をかけてきた。
「君は、勇者かい?」
いきなり訳の分からないこと言われて少年は困惑した表情をすると。
「君は、救世主の御伽噺を知らないのか?」
「救世主の御伽噺?それは悲しい御伽噺ですか?」
「悲しい?なんでそう思うの?救世主がすべてを救ってくれる……なぜ御伽噺の方を聞く?救世主のほうが気になる者だと思うが」
「なんか聞きたくなった。それで救世主って…」
少年が救世主について聞こうとした時、男が連絡を聞いてそれに対して少年に脅迫するように声をかけた。
「ついてきてもらおうか、拒否権はない」
少年はいきなり雰囲気が変わった騎士に困惑をしていてどこに行けばいいかと聞くと答えてくれた。
「そっちの方向だ。逃げようとするなら明日はないと思え」
男は脅迫をしながら指を指した、その方向は男が来た方向と逆だったこと。
少年が数歩歩いたら少年がいきなり頭をかかえだし気を失った。男はこれに対し不思議に思ったが起きそうないと判断し少年を抱え走って行った。
そこにはたくさんの騎士がいて馬車がある。
少年は目が覚めたのか男に声をかけた。
「もう大丈夫です。降ろしてくれるとうれしいです」
「お!、治ったのか流石にあの人の前ではかっこ悪い姿みせたくないよな」
騎士の男は少年が知っているかのように話してくる。
男は少年を降ろした。そのまま歩いて行くと。
美女がいた。長い青い髪をなびかせていて他の騎士に指示を出していた。
「隊長今戻り、この地にいた少年を連れてきました」
「ご苦労、ガベーラ聖国に戻る準備をしろ」
「了解です」
男は準備に行こうと歩き出し少年はついて行こうとしたら。
「少年、君はここで私とおしゃべりでもしようか」
そう言われても少年は男について行こうとしたが、美女に手をつかまれて行けなかった。そのまま馬車に乗せられ。対面に座らされた。
「私は、ガベーラ聖国所属の騎士団長ミル・ウォッチ、これからよろしくね」
それに対して少年が自己紹介をしようとミルの目を見ようとし、ミルと目が合うとそのまま吸い込まれるように気を失った。そしてミルは気を失った少年を見ると、馬車を走らせていた。その時のミルの目は青く光っていた。
「貴方で5人目、そして貴方の先は見えなかった。貴方は誰からここに呼ばれたの?」
・・・・・・・・・・
少年が目が覚めた時、目の前には城があった。馬車の扉が開いてミルが居た。
「ついてこい。今から王のところに行く。無礼をしたら殺す」
後半辺の言葉に物凄く恐怖を感じたがそのままミルの後について行った。
広い間に出るとそこには3人の少年と1人の少女がいた。恰好からして全員制服を着ていて中学生か高校生ぐらいだろう。
そしてミルが王と王女に報告し始めた。報告が終わると少年少女たちに向けて王が話しかけた。
「よく来てくれた勇者よ。この世界の希望となりうる者だが、なぜ5人も勇者候補がいるのかは分からないが、この石板に触れよ、そうすれば誰が勇者か分かるだろう」
無かったはずの石板がそこに現れた。待っていた少年たちは浮かれていた。無双無双と叫んでいる奴もいたし、家に帰せと言う者もいたが、騎士たちによって強制的に連行されていった。少年が石板に手が触れると空中に光が表示された。
倉川 道成
[スキル]方向魔術 固定化魔術 光魔術
表示された。見てみると何かしらに何々魔術って付ければいいだけだはないかと思ってしまうが、王たちは、喜んでいたユニーク魔術使いだと言っていた。そして次の者が騎士によって連行されて触れる。
高鳥 光輝
[スキル]星魔術 浄化魔術 光魔術
同様に喜んでいたが、ミルは少女を警戒していた。次の者が導かれ触れた。
鳥居 まもる
[スキル]盾魔術 結界魔術 光魔術
光魔術だけが共通していた。そして少女が騎士によって連行されそうになって抗っていたが触れさせられた。何をそんなに嫌がっているのか。
森下 紅
[スキル]火魔術 花魔術 光魔術
やっぱり共通して光魔術を全員が持っていた。
最後に来た少年の番が来た、同じように騎士に連れられ、なぜかその石板には触れたくないと思い拒絶した。
「可視化したとしても全てがわかるはずがないんだ。それにお前らに情報を与えないといけない」
なんでかこんな言葉が出てきた。自分自身はそんなことを思ってないのに、けれど考える時間もくれずに連行させられ触れさせられた。
天川 天音
[___]魔法
表示された。が、みなと違い、スキルの文字も見当たらないし魔術も見当たらなかったそして王はそれを見て笑った。
・・・・・・・・・・
「魔法なんて魔術の下位互換でしかない。今では魔法なんて言葉を発しないと発動しない外れではないか」
天音の近くには人いなかった。そして誰も気づくことがなく詠み始めていた。それは小さな声で周りの声によって消えていた。そのことに対してミルは気づいてはいたが、行動はしなかった。王の命令なしで勝手には動けないのだろう。
「君にはこれから死んでもらおうと思う。勇者は複数いたとしても邪魔なだけなので、一番無能の君には死んでもらって他の者に逆らったら死と、感じてもらうために生贄になってもらう。最後に命乞いだけは聞いてあげよう」
王は天音に対して話しかけるが反応が無くつまらないと思っていると、王女は飽きたかのか、ミルに命令をした。
「ミル殿あの少年殺していいよ。とにかく残酷にお願いね、他の者が反抗したらあれと同じ目に合うと思わせてちょうだい」
ミルはその言葉を待っていたか、言われた瞬間に走り出して天音の首を切ろうとしたが、切れなかった。そこにはもう天音がいた痕跡すらなく消えていた。そして少し騒ぎが起こったがすぐに治まった。
天音がいた場所は連れていかれる前の草原にいた。目の前には老人がいた。その老人が天音に気がつくと近づいて来た。
「あの時の少年ではないですか。何でここにいるんですか?あの方から逃げれるって相当な実力者ですな~・・・ それにしても殺すようにと。及ぼす存在、勝てるかの~」
老人は軽い感じで一方的に話しかけて天音が話しかけようとすると、杖を構えていた。老人は杖を天音の方に向けたら、杖の先から炎が出てきて殺されそうになった時。天音の目の前に青年がいた。
「危ない危ない。ここで殺されたらこれまでの計画が台無しになちゃう」
天音が声をかけようとしたら青年が天音を押し倒し、地面に尻が着いた瞬間天音は消えていた。青年は老人と対峙していた。
「計画とは何か話してもらおうか、少年を助ける者はミル様から容赦なく殺せと言われているんで」
「そうかい、しかしそれは無理なお願いだ。お前程度の実力では足元にも及ばないそれに最低でも魔王くらいの実力が無いと殺せないし、誰がいつ本物と言ったかな」
老人が何を言っていると答えようとすると青年は消えていた。そして声だけが残り
「ミルに言っといてこの代でウォッチ家は終える。そして動き始めると、そして何もしなければ何も知らずに終わってしまうと」
老人はそのことを聞いて下に陣が描かれ光、老人は消えていた。
天音は気がつくと家の中にいた。目の前には少女がいた。
「あなたはどこまで覚えていますか?」
天音はそのことに対して何の事と聞き返したが少女は答えはしなかった。そして天音は飽きれたのか扉の方に向かいドアノブに触れようとした時。
「いやいや、触らせたらダメでしょ。何のためにここに呼んだと思っているの、しかしどこまで聞きましたか?」
青年により狭間れ天音はドアノブに触れることはできなかった。そして扉から離された。青年は少女から話を聞きがっかりしている。そして天音の方に振り向き宣言した。
「今からお前を鍛えてやる。やるのは基礎だけだ。そしてこの世界を冒険しろ」
天音は少し考え了承した。
そして月日は流れある日、いつもいるはずの青年がいなかった。そしてテーブルには置手紙と腕輪があった。
『天音くへ
これを読んでるとことはこの世界の常識は覚え終わったと事ですか。そしてこれからの旅に武器が無いと困るから剣を渡しておくよ、その剣はねとても固い鉱石で出来ているからよっぽどのことが無い限り壊れないようになっているから、装備品はこのテーブルの上にあるだろそれを着てくれ。食料や道具はこの手紙の上に会った腕輪あっただろそんの中にいろいろ入ってるよ。最後に天音君が思うままに旅するといい』
手紙はこれで途切れていた。そして天音は装備品などを装着しドアノブに手をかけた。
騎士が何で知っているかのように話すかは、この大陸でその話を知らぬものがいないと思っていて、知らない振りをして騎士をおちょくっているかと思っていたからと異世界から来たとは思ってないから。何も聞かされてはいなく、魔物が現れるかもしれないとゆう命によって来ただけである。
天音は魔法の使い方は今は知らないが、あの石板に触れた瞬間に回想して、ある言葉を喋って魔法を発動した。それは、今は使えない。
腕輪の中身は色々入っている。結界をはる道具、自然を創る道具、幻想を見せる道具など色々入っているが、天音が使いたいタイミングで使うことは出来ず勝手に出てくる。食料くらいしか自由に出せない。お金は入ってない。