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雑考(3)

ざあざあと音をたてる

雨につつまれて

グレーにそまる

街に出かけるとき


ぱたぱたと傘をたたく

雨音に耳をすませ

やわらかくなった

空気を吸いこみながら


いつも

八木重吉の短い詩を想う。


たった2、3行の言葉の連なりを

何度も何度もくりかえす


出会った初めの頃は、

それを好きとは思わなかった。

共感も、しなかった。


けれども私は

雨が降る度その詩を反芻し

やがて

かの詩人の目を通して

雨を見るようになった。


言霊とはそういうことだと思う。

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― 新着の感想 ―
[一言] >八木重吉 読みに行ったら少し難しかったです (;'∀') 教養が足らないせいかもしれませんね orz もしくはそこまで心がキレイでない ( ˘ω˘) ←
[良い点] これ、良いですね。 ここまで全体を通してですが、詩の形式をとる時に段々と、200字の縛りの中で、何かスタイルのようなものが出来てきている感じがします。 ここで一つ、それがガッチリはまっ…
[一言] 雑考(3)!ついに言霊のお話が! 詩人の感性が、子供の頃の方がかえってわからなかった(多分今でもわからない)私です。 わからないし、別に好きでもないのに、記憶に残るのがこういう方々の詩で…
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