4-1 シングル・ロワイヤル、開戦
転移したシュータの方へと話は移る。
「なんだ、これ」
一人で僕――もちろんシュータである――は少し悩んでいた。
なぜ僕はここにいるのか。そして、誰がいるのか。
思考回路を最高速度まで引き上げて考えていた刹那、ひとつのアナウンスが聴こえた。
『ただいまより、シングル・ロワイヤルを開催します。まず、ゲーム説明です』
ここで少し間が空いて、
『ここにいる人は、ただいま当ゲームをプレイしているプレイヤーをランダムにこのエリアに転移されています。また、街に戻る場合はログアウトの上にリザインを用意してますので、そちらをご利用ください』
これで、目的と転移対象はわかった。ただ、どう考えても降参という単語を使ったのか。
それは、なんとなくだが、分かる気がする。
『ルールは簡単。ここにいるプレイヤーはただいまから戦って、最終的に残り一人になるまで戦闘をしてもらいます。最後まで生き残ったプレイヤーや上位入賞したプレイヤーには賞品がございます』
上位入賞には賞品、という単語を聞いた途端、シュータはしっかりとした、しかし弱めの心に宿る炎が燃えだした。
『ただいまより、シングル・ロワイヤルを開催します!!参加者はただいまより特定の位置に転移されます』
そこまでを聴いた直後。
青い光を放って、僕は転移した。
転移先は、結構深めな森の中。もちろん、こんなフィールドは見たことがない。
ストレージをみると、愛用の両手剣『トライ・ぺネトレイング』だけで、他はどこかにいっている。
「さてと、これからどうするか問題だな・・・」
一応、ウィンドウに『降参』があるかチェックした。設定からログアウトの上を確認した。
「・・・確かにあるな。・・・よし、戦闘準備するか」
剣を構えた途端、敵の気配が。
「・・・!!」
誰だ、そう思う間もなく近づいてくる。そう思って振り返った時。
一番出くわしたくない人に出くわしてしまった。
「?シュータ、だっけ」
――そう、リーナであった。しかし、攻撃する気配がない。
しかし、その予想を神は裏切って、
「・・・向こうで会ったばっかりだけど、ここで殺させて貰うよ」
いつの間にか、リーナと僕のデュエル状態になっていた。
「その状況だと、ここから逃げるっていう手は無いってか。・・・面白いな」
こうして、問答無用のデュエルが始まってしまった。
―――――
リーナが僕に剣を向けて、それに仕方なく応えた。
もちろん先に攻撃を仕掛けたのはリーナだが、2分も回避又は弾きを繰り返していると、所々に隙が見えてくる。そうして、このゲーム等異世界系ゲームはそう長くない動きということにまで気付いてしまった。
その理由、弾きに相当弱いから。
そう考えていた時、リーナの剣筋が。
「貰ったあぁぁぁ!」
――見事、弾きに成功して、リーナは体勢が崩れた。そうして、僕はほとんど―否、全く使わない『剣技』である『バスドライト・ショック』を発動した。
体勢が崩れていたリーナにはこれが大きく、8回の打撃を全て身で受けた。
のだが。
「い、生きてる」
――それでも、リーナは倒れなかった。理由は知らないが、あれは両手剣の中で最高ランクの攻撃力と命中率を誇る技なのだ。しかし、理由は訊きたくない。
「はっ、シュータの攻撃力ってそんなもの?・・・楽に越えれるわ」
こうして、リーナはシュータに反撃を始めた。
「喰らいなさい!!・・・私の、最高で最悪の"自作剣技"を!!」
名前は知らないが、見たことの無い剣技だ。これには僕も対応が難しくなってしまう。
1、2発目までは推測できたが、そこからは身体に擦れて傷を負った。
―――しかし、こんなときこそ冷静でいるべきなのだ、と誰かに言われた気がする。
そう考えた時、すっと冷静になれた。気がしただけかもしれないが。
すると、いろんなことに隙が見つかる。剣技とはいえ、自作なのでその人によって1発毎の間隔が、反撃という隙の発生なのだ。
多分6発目が終わり、7発目に移ろうとしたところで『隙』と言えるものがあった。
「ここだっ!!」
そうして、僕は技の流れを整理し、右斬り上げを選択、使用した。
「ぐはっ・・・」
リーナの表情は驚愕を示していた。そして、
「・・・何で、予測出来た?教えて」
そう訊かれてしまえば答えるしかない、そう思った直後。
―――リーナのライフが全滅。そして、四散した。
とにかく、リーナとの戦いは幕を閉じた。
「これは、長くなりそうだな・・・」
そういった率直な感想を抱いて、次の相手を探しに行った。
読んでくれた人に、Play Stationのアカウント持っている人。
『maiku0804』で検索してみて。ちなみに、このアカウントは私のものです。