6 動き始めた世界
(事故ったら書き直します。)
ついに『現実mix異世界』編、START!!
あの真実を訊いてから一カ月。
俺、カズキは、気まずさを含めて異世界ゲームはしなくなった。
――あの話を聞くまでは。
まず、気まずさのところから説明しよう。
一か月前に、昔やっていたゲームのGMをやっていた人に会って、その時に一緒にいたのが気まずさの原因。
その人は、霜咲利奈。実は、本名は本人からは訊いていない。それはともかく、昔同じゲームをやっていた人と、全く気付かずに一か月ほど一緒にしていたのだ。当の本人は『何も無いから!!』と、何に対しての発言なのか分からないメッセージを毎日のように送ってくる。
そんなことされると、余計にゲームをしづらいのだが、それを言う度胸も、それに気付くリーナの知識もない。
そんな俺に、再起を決断する出来事が。
『EN:O史上最難関クエスト登場!!』という知らせ。それ以外に『初クリアの人にはβ版ゲームのソードエンズ・オンラインをプレゼント!!』と、書いてあった。
ソードエンズ・オンライン。
それは、実質デスゲームだったゲームの名称だ。説明には安全かつ高性能、そして――異世界版という文字が。
異世界だからこそGMだったボルタは何かしでかすかもしれない。そう思った俺は、誰にも回らないように俺が回収する。そう決めた。
この際、リーナ云々は一時的に忘れる。忘れて、手伝ってもらう。その後は、ボルタが次の手を出さないように、β版を回収するためにしか使用しない。
こうして、自分の家から異世界への扉を、久々に開けた。
―――――
確信は勿論無い。
しかし、その確信が無くとも挑戦すべきだ。そう、察した。
誰にも会わない。そして、一人でクリアする。それが正常だ。
――ただ、その正常を壊す人もいるのは確かだ。
―――――
正常を壊す、それは勿論シュータやリーナであった。
――そして、今この時、2人ともログインしていたのだった。
『カズキがいるぞー』
『何その興味無い感じ。リアル知ってて来て無かったからもう少し心配しなさいよ』
このあとの返事は、
『良いじゃないか。あいつが勝手に来て無かっただけだから』
と、そっけない返事。私は、
『じゃあ、あんたは心配してなかったんだね?』
そう送った瞬間、シュータがログアウト、実際は現実復帰した、と言うが、ゲーマーはこちらに慣れているらしく、大体はこちらを使う。
――実は、シュータは私に「何があったんだ」とか訊いてきたっけ。
そう考えると、少し面白おかしく思える。
―――――
一か月前。
シュータが『カズキが最近来ない。何か知ってるか?』と、送ってきた。
それはあの話の後、カズキが気まずさを持ち始めてから――そう感じている――3日後の話だ。
「何があったんだ?」
カズキの事を珍しくシュータが訊いて来て、少し焦った。
「え、えーっと・・・」
ちょっと待って、とシュータに言って、話を続けた。
「ソードエンズ・オンライン、って知ってる?」
「知ってるよ。だって・・・」
「生還者だから、でしょ?」
どうやら図星らしく、少し動揺しているのが目に見えた。
「昔の名前、当ててやろうか?――ケンタ。どう?」
「そ、そうだ。でも、なんでそれを」
言えるが、その度胸は兼ね揃えていない。
「・・・これまでもそればっかり。人の心情を察せる人になりなさい」
微妙ながら説教風になったが、この際どうでもいい。
「もう少し、察し良かったと思うよ。・・・あの頃は」
「・・・!!分かった!!」
ようやくか・・・というのと、本当に分かっているのか、という不安が同時に来る。
「・・・名前、変わってねぇのかよ・・・」
キャラ変わってね?と、思ったが、この際無視。
そうして――
説明を終わらせて、一ヶ月後。
今に至る、というわけだ。
事故りかけてます。(泣)
ちなみに、こちらは途中で2編に分けられます。