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エネクトロニック・オンライン2  作者: milink
本編2―広がる世界―
10/25

5-3 自作剣技<3>

現実編、最終章。

ロワイヤル編は続きます。

 俺ら(カズキ達)が話し合い的な事をしている頃、シュータは。

――丘の下にいる敵と、にらみ合いをしていた。


 5分前、シュータは、弓使いから逃れた後、岩山の先にある丘で、敵と遭遇してしまった。――嫌ではなかったが。

「よーし、奥の手、出すか」

 そうして、こっそりと所持していたスキルを、ここで使うことにした。

――弓スキル。

 とある他のゲームでも使っていた、僕が一番得意とするタイプ。

「見えないように・・・よし、これで良いはず・・・」

 システム外スキルである、『アイテム隠蔽』を発動。そして、スキルである『幻惑』スキルを使い、僕を相手が見ると剣を持って構えているように見えている・・・はずだ。

――正直、『アイテム隠蔽』と『幻惑』スキルの掛持ちは無双で、一時期は『チーター』とも呼ばれていた。今はそれに対抗できる『隠蔽解除』というシステム外スキルがあるが、『アイテム隠蔽』が出来る側からすれば『それもチーターだろ・・・』となる。

 それはさておき、アイテム隠蔽を破っても幻惑があって、実際は意味がなかったのも現状だ。

 後は、敵が『隠蔽解除』を持ってないことを祈るばかりだ。


――そして、今に至る。

 敵は『隠蔽解除』を持っていないらしく、よく分からないまま弓判定の攻撃を喰らっていた。

「どういう事だよ・・・」

 そう言ってそのプレイヤーは2秒前に撃った矢によって、四散していった。

「はぁ、疲れた」

――この技、集中力が切れるとすぐぼろが見えるのが弱点だ。



―――――



 一方、俺カズキは、借りている制作データを眺めていた。

「ちょっと待って、これ何?」

 隣にいるのはリーナ。かつて『ソードエンズ・オンライン』にて俺と攻略していったプレイヤーの一人だ。

「・・・!?――これは!!」

 リーナは全く察してないが、俺はすべて分かった。

――これは、()()()()()()()()()()()()()だ。

「ボルタ、お前はまだ何か企んでいるのか!?」

「・・・何のこと?」

 と、リーナは気付いてない様子だが、ボルタは今日何度目か忘れたが微笑を浮かべた。

「・・・やっぱり、気付いたか」

 その後、ボルタは一呼吸して、

「それは再現装置で、ただの飾りだ。と、言うと嘘になるが」

「また同じようなことはさせないぞ!!」

「出来るのかね、私には無力な君が。・・・というのは嘘だ。これは前の『VRリンカー』にあった形の再現で、実際は異世界チャンネル受信機だよ」

 紛らわしすぎて困る、とでも言おうと思ったが、それは少し自分から言えるような言葉ではない気がして、発言をキャンセルした。

「・・・!」

 ここでようやくリーナが察したようで、目線が少し、しかし確実に冷たくなった。

「本当に冗談のつもりで言ったけど、これじゃあまるっきり信用して貰えないね」

「当たり前だ!!」「当たり前でしょう!!」

「・・・だろうな」

 信用できない気がしてくるのは――気のせいと願いたい。

「・・・なら、試してもらおう」

「「はい?」」

 俺とリーナ、同時に疑問符を浮かべた。

「実は、もう少しで試作品が2台出来あがるんだよね。・・・その身で試して、安全か調べてみればいい。――こちらには、執行猶予という物があるから、それを企もうとするのは不可能だ。・・・どうかね?」

 確かに言っている事は正しい。執行猶予もあって、同じ手は通用しない。

「俺は、その試作品によって決める。利奈は?」

 リーナ/利奈は、「・・・もう、ついていけない」と諦めていたが。

 そうして、一応話は決着、続きは後日メールで、ということに落ち着いた。


「さっきまでの話、本当なのかしら・・・」

 会話を放棄していた利奈が、俺にそう訊いてきた。決着してから5分後の、間もない後だ。

「・・・?・・・」

「どうしたの、さっきから。何かあるの?」

 訊きづらいが、決心して訊いてみることに。

「リー、いや、利奈って・・・」

 少し間が空き、とうとう訊いてしまった。

「EN:Oやってんのか?」

 その、溜めに溜めた質問に、

「・・・!まさか!!」

――そう、その『まさか』だ。

「カズキ・・・?」

「そうだ」


「・・・遅くなったけど、久しぶり。改めて・・・」

 そこまでさせるつもりはないので、最大限止める努力をする。

「ちょっと待った!!そこまでする必要は無い!!」

 この後、少し言いたかった事の説明に時間がかかった。

4、5編目まで出ます。

4編目は6月末頃。

5編目はpixivと同時投稿。

予定は8月中旬。


出来れば、感想などもお願いします。(罵り、野次、侮辱除く)

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