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エネクトロニック・オンライン2  作者: milink
外伝―クリア不能クエスト―
1/25

0-1『天と地の守護者』

0部分、投稿。

 それは約1週間前、いつもの様にプレイをしていた時だ。

「そこの人。少し、手伝ってくれませんか?」

 声をかけられた相手は俺、カズキだ。今日はシュータがログイン出来ないらしく、俺一人でクエストをこなしていた時だった。

「何ですか?聞かせてください」

 そう俺が答えると、そのNP(ノン・プレイヤー)C(キャラクター)はすっと立ち去った。

―――俺を残して。

「何だったんだろう」

 疑問を抱えたが、今は続きが気になった。


 翌日。

 同じ場所で、同じNPCが来るかと思い、休みなので今日は朝から待ち構えていた。

 そして、昨日と同じNPCがやって来た。

「すいません、手伝って・・・!!」

 俺の事に気付いたらしく、颯爽と逃げて行った。

「ちょっ・・・待って!!」

 現実だと明らかなストーカー行為だが、相手はプレイヤーじゃない。それが、走る原動力となった。

 5分間追いかけると、NPCが止まり、俺が訊いた。

「何で、俺から逃げるんだ・・・?」

 相手は一呼吸し、こう答えた。

「私は、神に背いた悪人。名は、ダミーという」

「・・・」

「つい1カ月前、央都禁忌を破ったのだ。・・・神が作ったと言われてるものを」

 俺は、何故か呆れそうになった。

 で?俺にどうしろと。――と、言ってやりたかった。

――しかし、俺には出来なかった。

「・・・続きをどうぞ」

 すると、ダミーは、

「破った者は死罪、となっている。しかし、私は納得いかなくてね。――神が()()()作ったのかがね」

 神、つまりゲームマスター。それしか思いつかなかったのだが。

 ダミーは続けて、

「そこでだ。私と組んで、その神とやらを倒さないか」

 ・・・?話についていけなかった。

 神がゲームマスターなら、ゲーム内からの干渉はないはずだ。しかし、そのNPCは信じている。もしくは、ゲーム内にいる。

―――意外と、面白そうだ。

「解った。手伝おう」

 くすんだ空の下、今新しい物語が、始まろうとしている。

読んで貰ったら分かりますが、続きます。

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