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転生者、闇に潜む  作者: つぶれあんぱん
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闇に生きるもの

初心者です。思いつき、勢い、等々で書いています。

幼稚な文かもしれませんが宜しくお願いします。

 橋本ハジメは死んだ。


短い人生だった。

享年18歳である。

死んだ理由は人を殺し、そして最後に自殺したからである。ハジメは当時イジメにあっていた。

イジメは酷く、ハジメが10歳の頃からだ。


ただ単に人より目つきが悪い。

ただ単に人より人付き合いが苦手。

ただ単に一人が好きだった。


ただ……それだけだ。


だが、周りはハジメを根暗だの格好つけだの何だあの目はと。

我慢に限界が来たハジメは当時イジメた彼らを殺してしまったのだ。

それもクラスメイトの男子6人を殺した。


学校の帰り道にたまたまクラスメイトに絡まれ、たまたま道路に突き飛ばしトラックに轢かれた。


知らない者とすれ違い、肩がぶつかった時の様に「悪い」と一言。


更にその後、帰り道の公園でクラスメイト二人に絡まれ公園のトイレの個室に連れ込まれた。

金を出せと言われたために、懐から財布の代わりに包丁を出し、彼らを刺し殺した。丁寧にトイレの内側から鍵をかけたままにし、彼らを踏み台にして外に出た。


そして、公園を出た所でまたしてもクラスメイト二人に絡まれた。よう橋本!と言いながら近づいてきて、ゲーセン行こうぜ!と更に近づいてくる。


いつもだったら付いてはいかないが、肯定だと言わんばかりに首を縦に振る。ゲームセンターに着き、またトイレに連れていかれる。そしてまたまたトイレの個室に入り、金出せと言われた。

また金の代わりに包丁で刺し殺した。

さっきのように内側から鍵をかけたままにし、彼らを踏み台にして外にでた。

今回は返り血で顔に血糊がベッタリ付いてしまったようで洗い流そうと洗面台で水を出していると鏡に見知った顔が映る。



よう、橋本!金出……とニヤニヤしながら近づいてくる。が、顔に血が付いているのを見て、ヒッ……と言い後ず去る。

ハジメは振り返り「金か?やるよ」と言いながら財布を投げる。

財布を取り損ねたクラスメイトは床に落ちた財布を拾おうと前かがみになる。横から首をひと刺しする。

首を刺された事で声を出すこともできず倒れこむ。仰向けにし、口を開け財布からお札を出して突っ込んでおく。


「お前ら本当に金が好きだな。やるよ」


そう言ってトイレを後にする。


ゲームセンターから出るとクラスの担任である園崎が居た。


「橋本……どうした!?その血は!?」


ハジメは面倒くさそうな顔をし包丁を取り出す。


「人を殺しました。正確にはクラスメイトの……名前は思い出せませんが、6人?でしたかね?」


園崎の顔はいっきに赤くなり感情は激昂し、走りよってくる。

そしてハジメは包丁を自分の胸、心臓があるであろう場所に刺そうとする。

園崎は顔を紅から蒼に変えそのまま走ってくる。包丁を取ろうと手を伸ばしてくるが、身体を一歩前にだす。

そのまま包丁はハジメの胸へと深く突き刺さる。


「橋本!お前……!」


園崎は包丁を抜こうとハジメの手を取るが、その手を更に上から重ね自身の身体に深く深く刺してゆく。

ハジメは苦痛に顔を歪めながら、口元をニヤリと持ち上げる。


「先生……刺してくれてアリガト……これで自殺じゃなくて、殺されたことになりますね」


そこで、ハジメの意識は無くなった。

ハジメにとって念願の死であった。

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