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プロローグ

まさか、こんな運命が待ってるなんて……・


その時の俺は、いつも通り高学歴ニート生活をただボーッと送っているだけで、


色々考えすぎる日々を長く過ごして脳みそが力尽きていた俺は、町内のコンビニに向かって、


何者でもない、ただ生きているだけの自分についてすら考える気力をなくし、


どうしてもそこでしか買えないニンニクマシマシラーメンを買うことだけを考えながら、


焦点の合わない目で、どこをみるともなく、車が1台通れるかどうかという狭い道を、


フラフラとした足取りで歩いていたんだ。


狭い道でも猛スピードではしっていく車のサイドミラーが俺に触れそうになっても、


なんの感情も湧いてこない、よけるでもなく、あぶねーなとも思わない、そういう無感覚にも


すでに慣れっこになっていた。


信号機の赤色が見てくると、コンビニも近い。コンビニは警察署の前にあって、


よく警察官が弁当を買いに来る。俺は色のあせたヨレヨレの部屋着と潰れたスリッパであるいているから、


いつもジロリと警察官に見られるんだ。いや、俺の錯覚かもしれないけど。被害妄想?そうかもしれない。


その刹那、視界の上から眩い光が降ってきて、目がくらんだ。


いくら無感覚な俺でも、さすがに少しは驚いて、顔は上げず、目線だけ上に向けた。


緑色に光ったモヤモヤもした何ものかが、すぐ近くに落ちていくのが見えた。


俺はなんとなく呼ばれているような気がして、右に折れて細い路地に入っていった。


この先には、鉄棒と小さなジャングルジムしかない小さな公園がある。


緑の光に引かれて、俺はそっちへ進んでいった。


公園の入口は狭くて、そこに緑色の半透明のベールがかかったようになっていて、


それが二階建て住宅くらいの高さで公園の上までおおっていて、中はよく見えなかった。


俺はいまでは高学歴ニートだが、高校生の頃は理系クラスで、宇宙オタクだった。


なんだか、胸が高鳴った。こういうとき、俺は怪奇現象だとか思うのではなく、


宇宙人じゃないか? と思う程度にはまだ宇宙オタクだった。たまにニュートンも買っていたし。


俺は思わず、緑色に光るベールの奥へ飛び込んだのだった。



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