1 異世界
小屋の地下の部屋の壁を押すと異世界だ。獣に襲われたがマリエールに助けられた。
1 異世界
我が家は古くから農家で小屋が幾つかある。一応その一つがユウジの場所になっており。小学校までの思い出の品々が置いてある。地下もあって古くからものがある。防空壕として作られたらしい。
ここには先祖代々のガラクタ置いてある。古いものに囲まれ当時のことを思い浮かべるのが好きだ。
ただの壁だが妙に気になった。何処か繋がっているような気がした。試しに押してみた。そのまま引き込まれれた。
違った場所に出た。草原のようだ。獣が草を食んでいる。草食獣のようだ。ほっとした。元に戻るにはどうたらいいのだろう。と思っていると獣の一匹が猛然とユウジに襲いかかってくる。ユウジは真っしぐらに逃げたがスピードが違う。あっと言う間に追い付かれてしまう。もうだめだ。と思ったとき獣が倒れた。美少女が立っている。獣を空中に吸収した。
「この世界に来たのは始めてのようね。この世界のこといろいろ教えて上げるわ。少なくても自分で一人立ち出来るまでの間は。」
彼女はマリエールと名乗った。ユウジも名乗った。マリエールは最も簡単な魔法の覚醒方法を教えてくれた。解析鑑定を開いて使用可能な魔法をクリックするのだ。彼女に解析鑑定の出し方や万能言語を覚醒して貰わなかった生きていけなかかった。何しろ解析鑑定の文字がこの世界のものだったから。ユウジは今段階で使える全ての魔法を覚醒させた。風の魔法エアシールドやウインドカッターがあれば獣と戦える。他にも火魔法や水魔法や土魔法が使える。特定転移の魔法がある。これはこの世界に入った場所に戻れる魔法だ。マリエールは慌てる必要はないと言った。この世界は元の世界の10万倍時間の進みが遅いからここで何日過ごしても元の世界ではほとんど時間が経ってないそうだ。もう一つユウジがこの世界に転移する情報伝える魔法を付けた。もちろんマリエールにだ。
いろいろ話してくれた。ここは中世ヨーロッパ風の世界だが、魔法もあるし魔獣もいる。ドラゴンも人間もいる。魔獣を狩る冒険者もいて冒険者ギルドもある。この国は王制で貴族もいる。私達以外の人々は時間の流れが地球と同じだから時々別人にならないと化物と思われるから気をつける様に言われた。
「この世界に我々と同じ存在はいるの。」
いるならみんなで助け合えばいいし、マリエールにこんなに親切にしてもらって何だが。ユウジはこの世界に住むつもりはない。地球で穏やかな人生を送りたい。
「あなたが私が会う始めての存在よ。だから期待もするし仲良くしたいの。」
見た目、同じ年頃の美少女にそんなことを言われて気持ちが動く。
向こうの時間はあまり進まないなら行き来しても良さそうだ。
「判った。頻繁に来るよ。」
此処は人間の滅多に来ない草原の山側だ。マリエールに剣や防具を貸して貰い、剣と魔法の実戦だ。
「エアシールドをしてね。私は手を出さないから思う存分やりなさい。助けがいる時呼びなさい。」
ユウジは実戦に向かった。何度か魔獣の攻撃を受けたが防具とエアシールドの2重の守りがある。ユウジが狩った魔獣をマリエールが収納する。
ユウジとマリエールはこの世界に2人しかいない特別な存在らしい。マリエールに仲良くして欲しいと言われユウジも了承した。