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8  計り知れない神経


 なんといっても自分の犯した罪状を自ら告白するなんて。

 それも出会う人間、出会う人間よ。

 その神経がどうかしていると噂が噂を呼び、社内の陰でひそかに炎上中。


 社長の私がこれまで犯罪を犯した少年の更生に勤めてきたのはすべてこのためなのだ。

 守られなければならない人間の尊厳がある。人権がある。

 その役目が果たせるのはこの世で私一人しかいない。

 とまで自負しているのだ。どうか安心したまえ犯罪歴を持つ少年たちよ。


 罪を憎んで人を憎まずだ。

 おーなんたる美徳であろうか。


 私ほど人徳に優れたる尊き存在はない。

 少年たちよ思う存分我が社で社会更生に勤めるがよい。


 お喋り好きでさぼりがちの女子職員B子の書いたブログがこのまま流出し続けても必ずや私の力でねじ伏せて見せると今一度胸に誓おうではないか。


 バカな従業員どもの陰口からは私が守ってやるからな。

 絶対に守ってやるからな。

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