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6 思わぬ拡散


 数日が過ぎた頃、例の女子職員が社長室に呼び出されていた。

 社長は険しい顔をして問いかける。


「君、あの子の話題は蒸し返すなと言っておいたのに」

「社長、私じゃありません! あれから一言も話題にしていません」

「彼にも尋ねたんだが、だれかに同様のことを打ち明けてはいないと……」


 女子職員の間で噂が広がっているようだ。

 しかし、社長もこの職員も少年も口を開いてはいない。

 それなのに社内で、少年が元殺人犯であると噂が絶えないというのだ。


「君、この話を本当にだれにも漏らしていないんだね?」


 社長にそう言われて「ハッ!」とした。


「あ、b子に打ち明けていたわ」


 社長に相談に来る前にb子に愚痴をこぼしていたと告げた。

 急ぎ確認を取ったところ、b子があの直後にブログに上げていたと判明した。




『私には、気になるなら社長に相談しろといったb子がまさか。

 SNSに記事を投稿し、社内で「これうちの社じゃない?」と噂が持ち上がった。


 あり得ないわ。

 もうどうすんのよ! 信じられない……』



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